TOJI navihttps://tojinavi.com温泉のことなら湯治ナビTue, 01 Oct 2024 10:11:39 +0000jahourly1https://tojinavi.com/wp-content/uploads/2023/02/cropped-スクリーンショット-2023-02-26-23.24.43-32x32.pngTOJI navihttps://tojinavi.com3232 【宿泊体験レポ】鹿児島県のスパホテル YUTTARIKANで温泉とサウナを満喫!!https://tojinavi.com/1604/Tue, 01 Oct 2024 09:56:35 +0000https://tojinavi.com/?p=1604

今回ご紹介するのは、鹿児島県・薩摩川内市にある「SPA HOTEL YUTTARIKAN」です! 目次 滝と庭園を望む落ち着いた雰囲気のお宿 あらゆるシーンに対応する多様な客室 広々としたお風呂で、のんびりユッタリ… お ... ]]>

今回ご紹介するのは、鹿児島県・薩摩川内市にある「SPA HOTEL YUTTARIKAN」です!

滝と庭園を望む落ち着いた雰囲気のお宿

鹿児島県北西に位置する、北薩地区の中心都市である薩摩川内市。

「SPA HOTEL YUTTARIKAN」から九州新幹線の停車駅でもある、JR川内駅まで車で約15分。甑島への玄関口「串木野新港」まで約30分です。

近隣にはスーパーやコンビニもあり、館内からは、広い庭園や滝を客室から望むことができます。

あらゆるシーンに対応する多様な客室

お部屋はツインルームから、ファミリー向けの和洋室まであります。キッズルーム付きのデラックスツインルームもあり、小さなお子様がいるファミリーにもぴったりです。家族風呂付き和室は、落ち着いて時間を過ごしたいお客様にもゆったりとお泊りいただけそうです。

フロント横には、シャンプーバーもあり、お風呂のシャンプーが合わない方や、旅行先で気分を変えたい!という方にはぴったりです。

広々としたお風呂で、のんびりユッタリ…

内風呂1
露天風呂1
内風呂2
露天風呂2

お風呂は男女ともに内湯・露天風呂・サウナ・水風呂完備の広々としたお風呂です。源泉100%掛け流しの温泉で、炭酸水素塩泉を惜しみなく使った大浴場で、のびのびと温泉を楽しむことができます。男女入れ替え制なので宿泊すると朝夕で2箇所の浴室を楽しむことができます。

日帰り入浴としても利用可能なため、サウナ好きの方や日常使いにも良さそうです。特に水風呂が冷たすぎず、ちょうど良い温度でとても気持ちがよかったです。

サウナにはテレビも付いていました

食事はレストラン「うめの里」で

夕食は食事会場でのお食事です。メインとご飯が選べる豪華な御膳、「刺身天ぷら御膳」や「梅の里御膳」は、九州の郷土料理も味わうことができます。マグロのお刺身や、本州では珍しいゴーヤの天ぷらに舌鼓を打ちました。ご飯が、混ぜ込みご飯と白ご飯とで選べるのもポイントです。

温泉に入ってから、ビールとおつまみで、ちょい呑みができる「だれやめセット」や、宿泊の方は、薩州牛を使った「すき焼き会席」、甑島産本マグロを使った、「本まぐろ御膳」もあり、さまざまなニーズに合わせて利用することが出来ます。

朝食は、バイキング形式の和洋折衷メニューから選ぶことができます。鹿児島ならではのさつま揚げや、チキンのトマト煮込みなどが特に美味しかったです。

朝食の例

そのほか、トレーニングジム(宿泊者無料)や広いお庭を使ったテントサイトもあり、キャンプを楽しんだ後のお風呂や、レストラン利用も快適で、とても楽しめそうです。


SPA HOTEL YUTTARIKAN 詳細情報

住所〒895-1106 鹿児島県薩摩川内市東郷町斧渕1940番地1
アクセス「JR川内駅」からお車で約5分
公式HPhttps://www.hotel-areaone.com/yuttarikan/
TEL0996-42-2244
駐車場あり(無料)

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湯治とは? 歴史・効果・やり方を解説!おすすめの温泉旅館をご紹介!https://tojinavi.com/1565/Mon, 12 Jun 2023 06:04:57 +0000https://tojinavi.com/?p=1565

湯治とは何か?歴史や効果、そして湯治のやり方を解説します。さらに、湯治におすすめの温泉旅館もご紹介します。湯治について学びましょう! 目次 湯治とは? 湯治とは 湯治の歴史 湯治の主な効果とは? 【湯治の効果①】自然治癒 ... ]]>

湯治とは何か?歴史や効果、そして湯治のやり方を解説します。さらに、湯治におすすめの温泉旅館もご紹介します。湯治について学びましょう!

湯治とは?

湯治とは

湯治とは、日本に古くから存在する文化の一つであり、温泉宿に長期滞在し、温泉の効能を利用して病気の治療や療養を行うことを指します。湯治は、疲労回復や観光を目的とした一般的な温泉旅行とは異なり、体調を整えるために温泉地での長期滞在が求められます。温泉にはさまざまな成分が含まれており、アトピーやリウマチ、ヘルニアなどの改善や痛みの緩和に効果があります。ただし、湯治を行う際は、訪れる温泉地や入浴方法などについて事前に情報を得ることが重要です。体の治療や療養を目指す場合は、専門家の指導を受けながら、適切な湯治計画を立てるようにしましょう。

湯治の歴史

奈良時代から始まった湯治の歴史は、古くは権力者に限られたものでした。しかし、江戸時代以降、街道の整備により一般の人々にも広まりました。明治時代には、大分県別府温泉に陸軍病院と海軍病院が開設され、温泉療法が実施されました。現在では、温泉は癒しや娯楽の場として一般的に楽しまれていますが、鳥取県の三朝温泉のような「湯治場」では、病気の治療を目的に温泉を利用する人々も少なくありません。湯治はかつては病を治す手段として重要視されていましたが、近年では体の不調を治すだけでなく、精神的な安定やリラックスを求めて滞在する人々も増えています。江戸時代に一般庶民に広まった湯治の文化は、現代でも秋田県の玉川温泉や島根県の三朝温泉などで継承されています。湯治の歴史と現在の楽しみ方を知ることで、温泉地を訪れる魅力がさらに深まります。

湯治の主な効果とは?

【湯治の効果①】自然治癒力の向上

湯治は、温熱効果や温泉成分によって、人間が本来持っている自然治癒力を高めて病気や体調を改善させるものです。アトピー性皮膚炎や腰痛、がんなどの治療にも効果が期待されています。他には、手術後の体力回復や疾患の完全な治癒を促したり、体の傷を癒す力を高めたりする役割を果たします。

ただし、効果や影響は個人や泉質によって異なるため、自己判断だけで行うと逆に悪化する可能性もあります。必ず医師や専門家に相談することが重要です。

【湯治の効果②】転地効果

湯治を行うと日常生活とは異なる場所に足を運ぶことになるので、心身のリフレッシュ効果を得ることができます。特に湯治場は、多くが自然豊かな場所に位置しており、ストレス解消にも効果的です。これらの効果は「転地効果」と呼ばれ、自然治癒力の向上や心身の健康回復につながります。転地効果を活かして、日常の疲れを癒し、心身のバランスを取り戻しましょう。湯治場でゆったりと過ごすことで、新たな気分転換ができ、自然の力に癒されることでしょう。

湯治のやり方や滞在期間

湯治の滞在期間

湯治の滞在期間は基本的に1週間であり、これを「一廻り」と呼びます。一般的には、最も体調を正常に戻すためには「三廻り」、つまり3週間(21日間)の滞在が効果的とされています。しかし、現代人は忙しさや仕事の制約で長期の滞在が難しい場合も多いでしょう。そこで、最近では忙しい現代人向けに「プチ湯治」というスタイルが注目を集めています。

プチ湯治とは

プチ湯治は、2〜3日程度の滞在で、生活習慣病の改善、ストレス解消、疲労回復を目的としています。週末などの短い期間を利用して行うことが一般的であり、特に若者の間で人気が高まっています。温泉地での滞在により心身ともに健やかな状態を保つことができます。

プチ湯治は、忙しい日常生活の中でリフレッシュする良い方法です。ぜひ週末などの休息時間を活用して、湯治の効果を実感してみてください。

湯治のやり方

1. 理想的な入浴回数と入浴時間

理想的な入浴回数は、1日3回ほどといわれています。入浴回数が多ければよいというわけではありません。また、1回の入浴時間も重要で、3~10分程度が適切とされています。ただし、個人差があるため、額にじっくり汗をかくまでが目安となります。入浴回数や時間を守ることで、体調を崩すリスクも軽減できます。長時間の入浴は逆にのぼせるなどの問題を引き起こす可能性があるため注意が必要です。健康を考慮しながら適度な入浴を心がけましょう。

2. 入浴前にかけ湯を行う

かけ湯は血圧の急な上昇や心臓への負担を減らすために重要です。まずは足から始めて、腰、胸の順にお湯をかけると効果的です。急に熱いお湯に浸かると心臓に負担がかかりますので、心臓から遠い手や足から掛け湯を始めましょう。また、汚れた体で温泉を汚さないためにも、かけ湯は必ず行いましょう。

3. 入浴後は温泉をなるべく流さないようにする

温泉から上がった後は温泉をなるべく洗い流さないようにしましょう。肌に付着した温泉の成分を保つため、シャワーやあがり湯で洗い流さないことがおすすめです。ただし、湯ただれを起こしやすい方は洗い流しても問題ありません。温泉の効能を最大限に享受するために、入浴後のケアには注意しましょう。

4. 水分補給を忘れずに行う

湯治においても、一般的な入浴やサウナと同様に、入浴前後にはコップ1~2杯の水を飲むことが重要です。入浴中は発汗が増えるため、血中の水分やミネラルが減少し、血液の粘度が上がることによって、血管内に血栓ができやすくなります。そのため、入浴の前後に水分補給をしっかり心がけましょう。ただし、湯あがり後にアルコールを摂取することは避けましょう。アルコールには利尿作用があり、脱水症状を引き起こす可能性があります。安全のためにも、アルコールを控えることが望ましいです。

湯治にオススメの温泉旅館12選

TOJI navi編集部がオススメする宿の中から12軒を厳選しました。はじめての湯治にオススメの宿から温泉マニアでも驚く玄人な宿までご紹介します。

1.【宮城県】東鳴子温泉 旅館大沼

宮城県大崎市鳴子の温泉旅館「旅館大沼」。鳴子温泉郷のひとつ、東鳴子温泉で120年の歴史がある。温泉は2つの異なる源泉を使っており、うすい紅茶色をした自家源泉は独特な木の香りがする。浴室が多く、7つの内湯(うち5つは貸切湯)と離れの庭園貸切露天風呂「母里の湯」がありミニ湯めぐりが楽しめる。五代目湯守の大沼伸治さんが提唱する大沼流現代湯治(Slow Onsen)は自身の体験と湯治の本質を理解する医師らによって生み出され、これは現代における「湯治」の新たな手法として注目されている。

東鳴子温泉 旅館大沼に関する記事

【宮城県】東鳴子温泉 旅館大沼 日帰り湯/泉質/アクセスなど

2.【山形県】姥湯温泉 桝形屋

姥湯温泉 桝形屋は、開湯450年の歴史を誇る由緒ある宿です。標高1300Mの奥深い谷間に位置し、南画世界を思わせる奇岩怪岩に囲まれた絶景の中で、心身共に癒される温泉旅を楽しめる。泉質は源泉かけ流しの単純酸性硫黄温泉で源泉温度は51度。露天風呂では眼前に広がる渓谷美を仰ぎながら入浴できる。山菜料理も自慢で、地元の食材を多く使用している。春の新緑や秋の紅葉は特に見事で、山形県内の温泉中でも第一といわれている。桝形屋での滞在は、姥湯温泉の豊かな自然と湯治文化を感じることができる素晴らしい体験となる。

姥湯温泉 桝形屋に関する記事

【山形県】姥湯温泉 桝形屋 日帰り湯/泉質/アクセスなど

3.【北海道】二股らぢうむ温泉

北海道屈指の湯治場として知られる「二股らぢうむ温泉」。公式ページには湯治に訪れたお客様の体験談が多く記載されている。泉質は全国的にも珍しく、微量のラジウムと多様なミネラル成分が豊富に含まれている。露天風呂からみえる外壁には泉質の濃さを表すように、巨大な石灰華ドームが存在する。この石灰華ドームは炭酸カルシウムを主成分としており、北海道の天然記念物にもなっている。

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【北海道】二股らぢうむ温泉 日帰り湯/泉質/アクセスなど

4.【宮城県】川渡温泉 高東旅館

川渡温泉の高東旅館は、里山の中に位置し、ゆったりとした時間を過ごすことができる湯治宿。名湯「東五郎の湯」は含重曹芒硝-硫黄泉で、香りの強い緑色の湯。館内は綺麗に保たれ、自炊場も利用しやすいのが魅力。初めての湯治宿におすすめ。

川渡温泉 高東旅館に関する記事

【宮城県】川渡温泉 高東旅館 日帰り湯/泉質/アクセスなど

5.【栃木県】奥塩原新湯温泉 湯荘白樺

塩原温泉郷の一つで標高970mに位置する奥塩原新湯温泉 湯荘白樺。お風呂は源泉掛け流しの硫黄泉。四季折々の自然を満喫しながら、温泉で心身ともにリフレッシュできる。また、カップルから大人数まで対応する様々なお部屋があり、料理も旬の味覚を地元産のワインや地酒と共に提供している

奥塩原新湯温泉 湯荘白樺に関する記事

【栃木県】奥塩原新湯温泉 湯荘白樺 日帰り湯/泉質/アクセスなど

6.【山形県】肘折温泉 三春屋

山形県大蔵村にある肘折温泉 三春屋は、三つの源泉かけ流し温泉と山里料理を楽しめる宿。館内はノスタルジックな雰囲気で、夕食は旬の山菜を使った山里の手料理。豊かな自然に囲まれた静かな環境でのんびりと過ごすことができる。

肘折温泉 三春屋に関する記事

【山形県】肘折温泉 三春屋 日帰り湯/泉質/アクセスなど

7.【秋田県】玉川温泉

秋田県田沢湖の国立公園内にある玉川温泉は、療養・静養を目的とした湯治宿。温泉は無色透明でpH1.2と極めて酸性が強く、源泉温度は98度。硫黄臭と微量のラジウム放射線が含まれ、多くの疾患・症状の改善や治癒能力の向上が期待される。「湯治のふるさと」をコンセプトに、食事付きの旅館部とお部屋のみの自炊部の2種類の宿泊部門がある。玉川温泉は療養・静養を目的とした方に特におすすめ。

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【秋田県】玉川温泉 日帰り湯/泉質/アクセスなど

8.【新潟県】関温泉 朝日屋旅館

関温泉 朝日屋旅館は、新潟県妙高高原温泉郷に位置する温泉旅館で、源泉かけ流し100%の温泉を提供している。この温泉は、鉄分が沈殿しているため、やや褐色がかったお湯が特徴であり、入浴後は肌がなめらかになり、清涼感を感じられる。関温泉は、上杉謙信の隠し湯としても知られており、本格的な開湯は享保13年といわれている。

関温泉 朝日屋旅館に関する記事

【新潟県】関温泉 朝日屋旅館 日帰り湯/泉質/アクセスなど

9.【岩手県】国見温泉 石塚旅館

岩手県岩手郡雫石町に位置する国見温泉 石塚旅館は、江戸時代末期から続く歴史を持つ温泉宿。南部の殿様の隠し湯として知られるこの温泉は、硫黄泉と炭酸水素塩泉の二つの効能を持ち、特に硫化水素型の硫黄泉が人気。源泉100%掛け流しの黄緑色の温泉は、独特の湯色と強い硫化水素の匂いが特徴で、湯の花も豊富に沈澱している。主に登山客や温泉マニア、湯治客に人気がある。自炊館は災害と老朽化により廃止。

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【岩手県】国見温泉 石塚旅館 日帰り湯/泉質/アクセスなど

10.【鹿児島県】妙見温泉 田島本館

妙見温泉 湯治の宿 田島本館は、田島十郎次が100年以上前に湯治場として創業した歴史ある宿。周囲を山に囲まれ、天降川や犬養の滝が流れる中津川で、静かな山里の温泉ライフを満喫できる。宿には自炊施設もあり、湯治場の雰囲気が残っている。3種類の温泉も楽しめ、神経痛やリウマチ、肩こりや筋肉痛に効く「神の湯」、茶色の湯の華が浮かぶ「キズ湯」は、切り傷や肌荒れ、汗疹に良く、湯上りはしっとり感が心地よい。「胃腸湯」は43度と熱めの温泉。

妙見温泉 田島本館に関する記事

【鹿児島県】妙見温泉 田島本館 日帰り湯/泉質/アクセスなど

11.【栃木県】鬼怒川温泉 仁王尊プラザ

鬼怒川温泉 仁王尊プラザは、下野の名湯で天然温泉をかけ流しで楽しめる温泉宿。男女各3か所の風呂があり、名物の屋形船露天風呂は、鬼怒川ライン下りで使用されていた遊覧船をそのまま浴槽にした非常に珍しい露天風呂。源泉名は「仁王尊の湯」、泉質はアルカリ性単純硫黄温泉で、泉温は43.6℃、湧出量は265 L/分。

鬼怒川温泉 仁王尊プラザに関する記事

【栃木県】鬼怒川温泉 仁王尊プラザ 日帰り湯/泉質/アクセスなど

12.【岩手県】大沢温泉 湯治屋

岩手県花巻市にある大沢温泉 湯治屋は宮澤賢治ゆかりの湯治宿。調理器具や食器を無料で貸し出しており、宿泊客は持ち込んだ食材を自由に料理できる。また、大沢温泉名物の混浴露天風呂はアルカリ単純泉で神経痛や筋肉痛、健康増進に効果的。お食事処は豊富なメニューがあり、湯治や素泊まりの方にも充実したサービスを提供している。昔ながらの客室でのんびり過ごすこともでき、ゆっくりとした時間を過ごしたい方におすすめの宿。

大沢温泉 湯治屋に関する記事

【岩手県】大沢温泉 湯治屋 日帰り湯/泉質/アクセスなど

湯治とは? 歴史・効果・やり方を解説!おすすめの温泉地をご紹介!まとめ

湯治は、古くから日本で行われてきた文化であり、現在でも多くの人々に支持されています。湯治の効果としては、自然治癒力の向上や転地効果などがあります。湯治を行う際のやり方は、まずは自分の体調や目的に合った温泉地を選び、温泉に入浴しながらゆっくりとリラックスすることが重要です。まとめると、湯治は精神疲労の改善や健康維持、病気の予防・改善に効果が期待され、温泉地選びや適切なやり方を実践することでその効果を最大限に引き出すことができます。ぜひ、湯治を体験してみてください。

湯治に関するQ&A

A.宿の宿泊プランを見て、「自炊プラン」や「プチ湯治プラン」があるところは、はじめての湯治でも親切に教えてくださる旅館が比較的多いと思います。

A.湯治宿ではアメニティがない場所も多くあります。事前に宿に確認した上で、タオルや小物類(シャンプー・ボディーソープ・歯ブラシセットなど)、寝衣、下着、冬の場合は防寒具などを持参しましょう。

A. 温泉が混雑する傾向が高いのは、ゴールデンウィークやシルバーウィークといった大型連休や年末年始のほか、お子様の長期休み期間です。よって、前述の時期を除く、平日は混雑がさけられ、とてもゆったり湯治ができます。

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温泉の泉質を解説!塩化物泉や硫黄泉など|温泉の科学https://tojinavi.com/1540/Wed, 03 May 2023 06:48:23 +0000https://tojinavi.com/?p=1540

【温泉の科学】第3回のテーマは「温泉の泉質を解説」です。前回の記事では温泉の性質と温泉分析表の読み方について解説しました。今回は温泉の泉質を解説します! 目次 温泉の泉質分類について 泉質とは 泉質の分類に関する歴史 確 ... ]]>

【温泉の科学】第3回のテーマは「温泉の泉質を解説」です。前回の記事では温泉の性質と温泉分析表の読み方について解説しました。今回は温泉の泉質を解説します!

温泉の泉質分類について

泉質とは

温泉の泉質については「温泉の基礎知識 第一回 温泉の定義について」でも軽く説明しましたが、温泉には、化学成分や温度、液性、色、匂い、味、肌触りなど、多岐にわたる特徴があります。泉質は、温泉に含まれる化学成分の種類と量に基づいて10種類に分類されます。温泉が療養泉の基準を満たさない場合は、泉質名は存在せず、「温泉法上の温泉」として記載されます。昔は「旧泉質名」が使われていましたが、昭和53年から環境省によって主な化学成分を記した「新泉質名」が使われるように改訂されました。

泉質の分類に関する歴史

泉質に関する分類方法や表示方法は、時代とともに変化してきました。古くは17種類に分類されていましたが、1976年には11種類、そして1979年には9種類に分類方法が見直されました。その後、「掲示用泉質名」が登場し、1982年には11種類に増えました。さらに、2014年には「鉱泉分析法指針(平成26年改訂)」により、わかりにくかった⑦含アルミニウム泉と⑧含銅-鉄泉が消え、大部分が⑦含鉄泉に吸収され、これまで塩化物泉に括られていた⑤含よう素泉が独立して10種類に分類されるようになりました。泉質分類には、さまざまな変遷がありましたが、現在は10種類に分類されています。

確認テスト

Q. 平成26年改訂前の鉱泉分析法指針の泉質数は次のうちどれ?

不正解

不正解

不正解

正解

温泉の泉質をすべて解説

【温泉の泉質①】単純温泉

定義

単純温泉は湧出時の泉温が25℃以上であり、温泉水1kg中の溶存物質量が1,000mg未満(ガス性成分を除く)である温泉をいいます。なかでもpHが8.5以上のものはアルカリ性単純温泉といいます。

特徴

アルカリ性単純温泉は、肌触りが柔らかく、刺激が少ないのが特徴です。入浴すると肌が滑らかになり、すべすべした感触が得られます。これは肌に優しく、癖がないため、多くの人にとって理想的な温泉と言えます。

【温泉の泉質②】塩化物泉

定義

塩化物泉は温泉水1kgあたり1,000mg以上の溶存物質(ガス性のものを除く)が含まれ、陰イオンの主成分が塩化物イオンの温泉をいいます。

特徴

塩分が主成分であるため、飲用すると塩辛く感じる場合がありますが、塩分濃度が高い場合やマグネシウムが多い場合は苦く感じることもあります。日本で比較的多い泉質です。

【温泉の泉質③】炭酸水素塩泉

定義

炭酸水素塩泉は温泉水1kg中の溶存物質量が1,000mg以上で、主な陰イオン成分が炭酸水素イオンの温泉をいいます。

特徴

カルシウムー炭酸水素塩泉からは石灰質の温泉沈殿物や析出物が生成されます。

【温泉の泉質④】硫酸塩泉

定義

温泉水中にガス性の物質を除いた溶存物質量が1kgあたり1,000mg以上含まれ、主な陰イオンが硫酸イオンの温泉をいいます。

特徴

硫酸塩泉には、ナトリウム-硫酸塩泉、カルシウム-硫酸塩泉、マグネシウム-硫酸塩泉など、陽イオンの主成分によって分類されます。

【温泉の泉質⑤】二酸化炭素泉

定義

二酸化炭素泉とは、温泉水1kgあたり1,000mg以上の遊離炭酸(二酸化炭素)が含まれる温泉をいいます。

特徴

入浴することで全身に炭酸の泡が付着し、爽快感を感じられるという特徴があります。この泉質は、日本では比較的少ないものの、飲用すると炭酸のシュワシュワ感が楽しめます。

【温泉の泉質⑥】含鉄泉

定義

含鉄泉は温泉水1kgあたり20mg以上の総鉄イオンが含まれている温泉をいます。陰イオンによって炭酸水素塩型と硫酸塩型に分類され、鉄イオンは鉄Ⅱまたは鉄Ⅲの形で存在します。

特徴

地下から湧き出て空気に触れることで、鉄の酸化が進み温泉の色が赤褐色に変わることがあります。

【温泉の泉質⑦】酸性泉

定義

酸性泉は温泉水1kg中に水素イオンが 1mg以上含まれている温泉をいいます。

特徴

口にすると酸味があり、殺菌効果がある泉質です。日本では各地で見ることができますが、ヨーロッパ諸国ではほとんど見られません。

【温泉の泉質⑧】含よう素泉

定義

含よう素泉は温泉水1kg中によう化物イオンが10mg以上含有する温泉をいいます。

特徴

非火山性の温泉に多くみられ、湧出後に空気に触れると黄色く変色します。

【温泉の泉質⑨】硫黄泉

定義

硫黄泉は温泉水1kg中に総硫黄が2mg以上含まれている温泉をいいます。

特徴

日本で比較的多く見られる泉質の一つで、硫黄型と硫化水素型に分類されます。硫化水素型の泉質は、特有のタマゴの腐敗臭に似た臭いがありますが、これは硫化水素が原因です。

【温泉の泉質⑩】放射能泉

定義

放射能泉は温泉水1kg中にラドンが30×10-10キュリー以上(8.25マッへ単位以上)含まれている温泉をいいます。人々は放射能に対して不安を感じることがありますが、ラドンの含有量はレントゲンなどの放射線量よりもはるかに少なく、実際にごく微量の放射能は、人体に好影響を与えることが分かっています。放射能泉は、健康に良いとされる効能があるため、多くの人々に利用されています。

確認テスト

Q. 含鉄泉は陰イオンによって「炭酸水素塩型」と何型に分けられる?

正解

不正解

不正解

不正解

【温泉の科学】温泉の泉質を解説!塩化物泉や硫黄泉など まとめ

温泉には、多岐にわたる特徴があり、化学成分や温度、液性、色、匂い、味、肌触りが含まれます。泉質は、温泉に含まれる化学成分の種類と量に基づいて10種類に分類され、療養泉の基準を満たさない場合は、「温泉法上の温泉」として記載されます。泉質分類は歴史的に変遷しており、現在は10種類に分類されています。2014年には鉱泉分析法指針の改訂により、泉質分類に含まれる特定の種類が消え、他の種類に吸収されたり、新たに独立したりするなど変更がありました。

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温泉の性質と温泉分析表の読み方!pHや浸透圧って何?|温泉の科学https://tojinavi.com/943/Wed, 03 May 2023 05:28:01 +0000http://tojinavi.com/?p=943

【温泉の科学】第2回のテーマは「温泉の性質と温泉分析書の読み方」です。前回の記事では温泉の成因について解説しました。今回は温泉の性質と温泉分析書の読み方ついて説明します! 目次 温泉の性質 温泉の化学的性質による分類 【 ... ]]>

【温泉の科学】第2回のテーマは「温泉の性質と温泉分析書の読み方」です。前回の記事では温泉の成因について解説しました。今回は温泉の性質と温泉分析書の読み方ついて説明します!

温泉の性質

温泉の化学的性質による分類

温泉の分類には『泉温』『浸透圧』『水素イオン濃度(pH)』が用いられます。泉温による分類では、冷鉱泉、微温泉、温泉、高温泉の4つがあります。また、浸透圧による分類では、低張性、等張性、高張性の3つがあり、それぞれ人体への影響が異なります。さらに、水素イオン濃度(pH)による分類もあり、強酸性、酸性、弱酸性、中性、弱アルカリ性、アルカリ性の6つに分けられます。これらの情報を把握することで、自分に合った温泉を選び、健康に楽しむことができます。

【温泉の性質①】泉温(温泉の温度)

泉温は温泉の温度を言います。25℃以下は冷鉱泉、25℃以上34℃未満は微温泉、34℃以上42℃未満は温泉、42℃以上は高温泉と呼ばれます。温泉法では25℃以上を温泉と定義されていますが、冷鉱泉でも一定量の含有成分があれば、温泉と呼べます。入浴に最適な温度は「温泉」であり、源泉のまま楽しめるのが魅力です。

【温泉の性質②】浸透圧

温泉に含まれる溶解成分の濃度によって、人体への浸透圧が変わります。温泉水1kgあたりの溶存物質総量に基づいて、低張性(8g以下)、等張性(8g以上10g未満)、高張性(10g以上)に分類されます。等張泉は、スポーツドリンクと同様に、人体の細胞液とほぼ同じ浸透圧を持っています。一方、高張泉は浸透圧が大きく、細胞に成分がより多く取り込まれると言われています。

【温泉の性質③】水素イオン濃度(pH)

水素イオン濃度(pH)とは、酸性度やアルカリ性を表す指標です。強酸性の場合はpH2未満、酸性はpH2以上3未満、弱酸性はpH3以上6未満、中性はpH6以上7.5未満、弱アルカリ性はpH7.5以上8.5未満、アルカリ性はpH8.5以上となります。強酸性の温泉は正常な胃液(pH1~2)に匹敵するほど刺激が強く、肌の弱い方は注意して入浴する必要があります。

確認テスト

Q. 何度以下の温泉を冷鉱泉と呼ぶか?

不正解

正解

不正解

不正解

温泉分析表の読み方

温泉分析表とは

温泉旅館や日帰り温泉施設に行ったことがある方は、浴場の入口に掲示されている「温泉分析表」を見たことがあるかもしれません。これは温泉法の規定により、義務化されているもので、温泉の成分や泉質、効能などが記載されています。温泉分析表は、環境庁によって指定された公的機関や民間会社によって作成されています。ただし、注意すべき点としては、分析日が欠けていることがあるため、数十年前の分析値が表示されている場合があることです。

温泉分析表を読む際の重要項目一覧

1.源泉名TOJInavi温泉 1号源泉
2.泉質ナトリウム・カルシウム-塩化物泉(低張性弱アルカリ性温泉)
3.泉温摂氏38.0度(気温21.0度)
4.沸出量約300リットル/分(動力揚湯)
5.知覚的試験無色透明無味無臭
6.pH値8.6
7.溶存物質計
(ガス性のものを除く)
1,456 mg/kg
温泉分析表の例

温泉分析表には様々な分析データが集約されています。今回は特に押さえておきたい7つの項目を表にまとめました。また、下記には前述の「泉温」「pH値」を除く、5つの項目を順に解説しています。

【温泉分析表の重要項目①】源泉名

温泉が湧き出る場所を指しており、一般的には名前がついています。たとえば、「1号源泉」、「第2源泉」、「薬師湯」など様々ながものがあります。名称は申請者が提出したものが使用されます。

【温泉分析表の重要項目②】泉質

分析結果に基づいて療養泉に該当する場合は泉質名が与えられます。療養泉は、身体に効果があるとされる温泉のことであり、その効能は泉質によって異なります。泉質は10種類に分類され、それぞれ単純温泉、塩化物泉、炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、二酸化炭素泉、含鉄泉、酸性泉、含よう素泉、硫黄泉、放射能泉があります。
 ※泉質の10分類については次の【温泉の科学】第3回で説明します。

【温泉分析表の重要項目③】沸出量

現地で試験者によって測定された湧出量(または汲み上げ量)が毎分何リットル(ℓ/分)であるかが記載されています。湧出状態によっては、「自然湧出」、「自噴」、「掘削・動力揚湯」といった表現が用いられることもあります。以前は、毎分1ℓの温泉で入浴客1人を受け入れることができ、湧出量が50ℓであれば、宿泊定員50人の旅館を建てることができると言われていました。この湧出量は、温泉の鮮度に関わってくる項目なので、新鮮な温泉を求める温泉マニアとしては注目ポイントの一つとなります。

【温泉分析表の重要項目④】知覚的試験

温泉の知覚的な特徴を表すために、現地で試験者が行った試験結果が記載されます。これには、温泉水の色、清濁、味、臭いが微弱、弱、強の度合いで示されています。試験では道具や試薬は使用せず、人間の知覚で温泉の特徴を簡潔に表しています。

【温泉分析表の重要項目⑤】溶存物質計

陽イオンの量と陰イオンの量、さらに非解離成分の量の総合計が「溶存物質計(ガス性のものを除く)」として記載されます。この数値が、温泉法に定められている法第2条別表中の「含有量1kg中の溶存物質(ガス性のものを除く)・・・・」にあたる数値となります。よって、温泉成分が1kg中にどれだけ入っているかが一目でわかる項目となります。

温泉分析表を読む際の注意点

温泉分析表を見ることで、温泉の成分や泉質、効能などを知ることができます。ただし、古い分析表が掲示されている場合もあるため、注意が必要です。また、効能に関しては、実証されているものもあれば、未知のものもあります。禁忌症に関しては、必ず確認するようにしましょう。

確認テスト

Q. 源泉名はどのように決定されるか?

不正解

不正解

不正解

正解

【温泉の科学】温泉の性質と温泉分析表の読み方 まとめ

温泉には泉温、浸透圧、水素イオン濃度(pH)の3つの分類方法があります。これらの情報を把握することで、自分に合った温泉を選び、健康に楽しむことができます。温泉分析表は、温泉法により義務化されているもので、温泉の成分や泉質、効能などが記載されています。ただし、分析日が欠けていることがあるため、数十年前の分析値が表示されている場合があることに注意が必要です。

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温泉ってどうやってできるの?温泉の成因について|温泉の科学https://tojinavi.com/940/Wed, 03 May 2023 03:59:15 +0000http://tojinavi.com/?p=940

【温泉の科学】第1回のテーマは「温泉の成因について」です。まずは温泉がどのような要素でできているのかを学び、温泉のできかた(成因)に迫りましょう。 目次 温泉の構成要素と多様性 温泉は3つの要素で形成される 【温泉の3要 ... ]]>

【温泉の科学】第1回のテーマは「温泉の成因について」です。まずは温泉がどのような要素でできているのかを学び、温泉のできかた(成因)に迫りましょう。

温泉の構成要素と多様性

温泉は3つの要素で形成される

温泉は、温度、湧出量、泉質、湧出形態など、非常に多様な要素から成り立っています。したがって全く同じ温泉は存在しないと言えます。温泉の多様性は温泉が形成される3つの要素である『熱』『水』『成分』の起源が、多様な組み合わせをつくるため生まれます。温泉は成因によって多様な個性が形成されます。

【温泉の3要素①】熱源

温泉における熱源には、『マグマ熱源』と『非マグマ熱源』の2つがあります。

  1. マグマ熱源には、現在活発な火山に見られる「マグマ溜まりの熱」や、固結している比較的古い火山のマグマ溜まりから放出される「高温岩体の熱」、そして地下の岩盤に枝状に分岐したマグマが固まった貫入岩体から放出される「貫入岩体の熱」などがあります。
  2. 非マグマ熱源には、殆どの岩石中に含まれる微量な放射性元素の崩壊による「自然地温の熱」や、地殻運動に伴って発生する摩擦や圧縮による「地殻運動の熱」、そして放射性元素を多く含む岩石による「放射性元素の熱」があります。これらは地殻深部で温泉を生み出すほどの熱量を持っています。

放射性元素の熱源で有名な花崗岩は放射性元素を多く含むため、自然地温を上回る熱を発生することがあります。活断層が運動するときの摩擦熱も意外に大きいことがわかっています。

【温泉の3要素②】水源

温泉の水源には、『循環水』『マグマ水』『変成水』の3種類があります。

  1. 循環水は地下の熱源によって温められたふつうの水で、天水と海水があります。
    ※天水:雨や雪などの降水量によって地表に存在する淡水の一種。
    ※海水:現在の海水だけでなく地層に閉じ込められた化石海水も温泉の水源となる海水に含まれる。
  2. マグマ水はマグマが冷えて固結する際に固結岩にとりこまれなかった水分であり、初生水と呼ばれることもあります。
  3. 変成水は地殻の岩石が高温・高圧下で変成する際に絞り出された水分で、一部の温泉の水源になっていると考えられています。

【温泉の3要素③】成分源

温泉の成分源には、主に『マグマ水成分』『岩石溶出成分』『海水成分』そして『有機成分』があります。

  1. マグマ水成分は非常に高い濃度の成分を含んでおり、ガス成分も豊富です。
  2. 岩石溶出成分は岩石中の鉱物に含まれており、水に触れると徐々に溶け出します。
  3. 海水成分にはミネラルをはじめ地球上の様々な種類の成分が豊富に含まれています。
  4. 有機成分は生命活動によって作られたもので、炭化水素などが含まれます。

温泉は、これら多様な成分が組み合わさってできたものであり、それぞれの成分によって様々な効能があるとされています。

確認テスト

Q. 放射性元素の熱を発生させることが知られている岩石の名称は次のうちどれ?

不正解

正解

不正解

不正解

温泉のできかた|成因による分類

【温泉の成因①】火山性温泉

火山性温泉は、主にマグマ熱を源として循環水と岩石溶出成分にマグマ水成分が加わったものです。このタイプの温泉は、高温であり、泉質も多様であるため、酸性泉や硫化水素泉を含め、特徴的な存在となっています。火山周辺に分布するほか、日本全国には古代のマグマ活動の名残が残り、火山性温泉の形で現れています。

【温泉の成因②】非火山性温泉

非火山性温泉には『海岸温泉』『深層地下水型温泉』『化石海水型温泉』『グリーンタフ型温泉』の4種類があります。

  1. 海岸温泉は主に現海水からなる温泉で、泉質は食塩泉(塩化物泉)でイオン成分比は多様です。
  2. 深層地下水型温泉は循環水で温度が上昇したもので、日本では平野部に多く見られます。含有成分量は希薄であり、泉質は地下の地質によって異なります。
  3. 化石海水型温泉は古い海水が地下に溜まり、非マグマ熱源によって温度上昇したもので、太古の海水がもとになっているため、有機成分が豊富であることが特徴です。
  4. グリーンタフ型温泉は大昔の海底火山活動で岩石中に固定された海水成分が、現在の循環水に溶出してきたものであり、硫酸塩泉や食塩泉が多く見られます。日本海側に多く見られ、もともとの熱源は火山に起因するものですが、一般的に非火山性温泉に分類されます。

これらの非火山性温泉は、日本全国に広く分布しています。

【温泉の成因③】特殊な成因の温泉

特殊な成因の温泉には、様々な種類がありますが、ここではとくに有名な3種類『活断層に伴う温泉』『有馬型温泉』『放射能泉』をご紹介します。

  1. 活断層に伴う温泉は地震の影響で温度が上昇した循環水です。
  2. 有馬型温泉は濃い食塩泉であり、重金属が豊富で赤みがかったの湯色が特徴的です。火山帯に位置していないにもかかわらず、高温の温泉が沸いており、非常に特殊な熱源を有している温泉です。
  3. 放射能泉は放射性元素のイオンやガスが豊富に含まれ、単純温泉や有馬型温泉に関連しているものがあり、西日本を中心に日本全国に点在しています。

確認テスト

Q. 現海水からなる温泉を何温泉というか?

不正解

不正解

不正解

正解

【温泉の科学】温泉ってどうやってできるの?温泉の成因について まとめ

温泉は、熱、水、成分という要素から成り立っており、その組み合わせによって多様な個性を持ちます。火山性温泉は、マグマ熱を源としているため高温であり、酸性泉や硫化水素泉などの特徴的な泉質を持っています。一方、非火山性温泉には海岸温泉、深層地下水型温泉、化石海水型温泉、グリーンタフ型温泉の4種類があります。日本全国に古代のマグマ活動の名残があり、火山性温泉として現れるほか、様々なタイプの温泉が存在しています。

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温泉文化の象徴は建築にあり!重要文化財や登録有形文化財をご紹介|温泉の歴史と文化https://tojinavi.com/937/Wed, 26 Apr 2023 09:31:37 +0000http://tojinavi.com/?p=937

【温泉の歴史と文化】第3回のテーマは「温泉関連の建築について」です。前回の記事では温泉地で生まれた小説ついて解説しました。今回は温泉関連の建築について、実際の重要文化財や有形文化財をいくつかご紹介します! 目次 温泉と重 ... ]]>

【温泉の歴史と文化】第3回のテーマは「温泉関連の建築について」です。前回の記事では温泉地で生まれた小説ついて解説しました。今回は温泉関連の建築について、実際の重要文化財や有形文化財をいくつかご紹介します!

温泉と重要文化財4選

重要文化財とは

重要文化財とは、日本政府が文化財保護法に基づき指定した、建造物や美術工芸品、考古資料、歴史資料などの有形文化財のうち、歴史上・芸術上・学術的に高い価値を持つものを指します。その中でも世界文化の見地から特に価値が高いものは、国宝として指定され、国民の宝として保護されています。これらは通称「重文」と呼ばれています。

【温泉と重要文化財①】武雄温泉 新館及び楼門

佐賀県武雄市にある武雄温泉 新館及び楼門は、歴史ある温泉町である武雄の拠点として建設されました。辰野・葛西事務所による設計、清水満之助による施工で、新館は大正3年に完成し、楼門は同年に上棟されました。新館は木造二階建てで、正面中央に玄関車寄を備えており、背面には浴室と便所が別棟になっています。一方、楼門は竜宮門形式の木造二重門で、入母屋造本瓦葺きです。和風意匠を基調としつつ、新しい試みが見られる細部意匠や架構等があり、辰野金吾が関与した貴重な和風建築です。全体の配置計画なども特徴的で、日本の近代保養施設の歴史を知る上でも重要です。

【温泉と重要文化財②】上諏訪温泉 片倉館 会館棟、浴場棟、渡廊下

長野県諏訪市にある上諏訪温泉 片倉館は、昭和初期に建設された大衆浴場です。当時代表的な製糸業者であった片倉家が地元の人々の福祉施設として建設したこの温泉浴場は、日本の浴場としては珍しい西洋風の建物で、浴場棟、会館棟及び渡廊下の3棟が重要文化財に指定されています。名物の「千人風呂」は、大理石造りの浴槽で、広さは100人が同時に入浴できるほど大きいです。浴槽の底には玉砂利が敷き詰められ、立っているだけで心地よい刺激が感じられます。上諏訪温泉 片倉館は、歴史的な価値があり、温泉愛好家や文化愛好家にとって、必見のスポットです。

【温泉と重要文化財③】道後温泉 道後温泉本館

愛媛県松山市にある道後温泉は日本最古の温泉であり、道後温泉本館はそのシンボル的存在です。「神の湯」を代表する温泉施設は、現在でも公衆浴場として営業しており、平成6年には重要文化財に指定されました。さらに、平成21年に発行されたミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでは最高位の三つ星を獲得しています。 この建物は道後湯之町初代町長の伊佐庭如矢が100年後の道後の繁栄を見据え、明治27年に改築したもので、坂本又八郎によって設計された壮麗な三層楼となっています。大屋根の中央にギヤマンを使用した塔屋を載せ、その上には道後温泉ゆかりの白鷺が据えられ、西洋の技法を取り入れたトラス構造が用いられています。

【温泉と重要文化財④】箱根湯本温泉 福住旅館 萬翠楼・金泉楼

箱根湯本温泉 福住旅館は神奈川県足柄下郡箱根町に位置し、寛永2年に創業した老舗温泉旅館です。旧館「萬翠樓」と「金泉樓」は、伝統的な数奇屋風の日本建築と西洋の技法や意匠を融合した擬洋風建築で、神奈川の建築100選に選ばれるとともに更、平成14年には現役旅館として初めて国の重要文化財建造物に指定されました。

確認テスト

Q.道後温泉の重要文化財「道後温泉本館」があるのは次のうちどれ?

不正解

不正解

正解

不正解

温泉と登録有形文化財5選

登録有形文化財とは

登録有形文化財とは、建築後50年以上が経過し、国土の歴史的景観に貢献し、造形の規範となり、再現が困難な建造物のことを指します。この基準に該当する建造物が、国の登録有形文化財として保護されています。

【温泉と登録有形文化財①】東山温泉 向瀧

福島県会津若松市にある東山温泉 向瀧は、明治6年創業の歴史ある温泉旅館です。文化財保護法が施行された平成8年10月01日に、文化庁によって登録有形文化財の第1号物件に指定されました。豊かな自然に囲まれた温泉地にあり、心身ともにリフレッシュできます。

【温泉と登録有形文化財②】青根温泉 不忘閣

宮城県柴田郡川崎町にある青根温泉 不忘閣は、創業約500年の老舗旅館であり、伊達政宗が宿泊した際に「不忘」と命名したと言われている。不忘閣には国の登録有形文化財の建築が7棟あり、伝統的な建築の風情を満喫できます。また、翌朝には女将自身による館内歴史ツアーがあり、伊達藩から伝わる数多くの古文書や調度品など、貴重なお宝を見ることができます。青根温泉 不忘閣は、歴史と伝統に溢れた素晴らしい旅館です。

【温泉と登録有形文化財③】銀山温泉 能登屋旅館

山形県尾花沢市にある銀山温泉 能登屋旅館は銀山川と急傾斜地に挟まれた秘湯の里に位置する老舗温泉旅館です。木造3階建てで、塔屋が特徴的な和風建築で、バルコニー付きの洒落た玄関も魅力的です。周辺の景色も楽しめ、国内外問わず、温泉愛好家や建築愛好家に広く愛されています。

【温泉と登録有形文化財④】四万温泉 積善館山荘

四万温泉 積善館山荘は群馬県吾妻郡中之条町に位置し、昭和11年に建築された老舗温泉旅館です。木造2階建てで、中央部が突出した入母屋の屋根を持つ建物は、地元職人による施工であり、床廻りの意匠が特徴的です。積善館山荘は世界的に有名なアニメ映画のモデルともいわれており、四万温泉を訪れる観光客に人気があり、その美しい建築様式が魅力的な宿泊施設です。

【温泉と登録有形文化財⑤】法師温泉 長寿館

群馬県利根郡みなかみ町にある法師温泉 長寿館は群馬県を代表する足元湧出温泉の秘湯宿であり、平成18年8月24日に「本館」「法師乃湯」「別館」の3棟が登録有形文化財に指定されました。この宿は、法師川東岸に南北棟で建ち、木造2階建て、切妻造、杉皮葺の建物です。1階には玄関や事務室があり、2階には客室があります。玄関上部には切妻造の屋根があり、2階正面には手摺が設置されています。屋根からは煙出しができる構造になっています。法師温泉 長寿館は貴重な歴史建築物であり、自然に囲まれた趣のある宿泊施設です。

確認テスト

Q. 青根温泉 不忘閣の「不忘」を命名したとされる歴史上の人物は次のうち誰?

不正解

不正解

不正解

正解

温泉関連の近代建築3選

① 隈研吾デザインの共同浴場|銀山温泉 しろがね湯

山形県尾花沢市に位置する銀山温泉 しろがね湯は建築家 隈研吾氏によって設計されたモダンな建物が特徴的な日帰り入浴施設です。共同浴場とは思えないほど斬新なデザインで、1階と2階に浴室があり、2階の浴室は窓が大きく、周囲の景色を楽しめます。温泉は源泉掛け流しで、ナトリウム、塩化物、硫酸塩が含まれており、硫化水素の香りと塩味を堪能できます。

② 隈研吾デザインの温泉旅館|ふふ 奈良

奈良県奈良市にある「ふふ 奈良」は奈良公園の一角に位置する全室スイートのリゾートホテルです。建築家 隈研吾氏が設計した館内には、奈良の魅力を随所に感じられる空間が広がっています。神聖な空気が漂うこのホテルは奈良を訪れる旅行者にとって、理想的な宿泊先となっています。

③ 安藤忠雄が設計した美術館をリニューアルした温泉ホテル|瀬戸内リトリート 青凪

瀬戸内リトリート青凪は愛媛県松山市に位置するオールスイートのラグジュアリーホテルです。建築家 安藤忠雄氏による建築・設計で知られ、1998年に大王製紙のゲストハウス兼ミュージアムとして設立され、「エリエールスクエア松山」という名前でした。2015年にホテルとしてリニューアルされ、全7室のラグジュアリーホテルに生まれ変わりました。

確認テスト

Q. 銀山温泉 しろがね湯 を設計したのは次のうち誰?

不正解

不正解

不正解

正解

【温泉の歴史と文化】温泉文化の象徴は建築にあり! まとめ

温泉地には多くの重要文化財や登録有形文化財が存在します。今回はその中でも特に注目すべき建築物をご紹介しました。歴史的な価値や美しいデザインに加え、温泉地の魅力を象徴する建築物は、観光客にとっても必見です。

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温泉地で生まれた小説!文豪と温泉の関係|温泉の歴史と文化https://tojinavi.com/934/Mon, 24 Apr 2023 10:14:00 +0000http://tojinavi.com/?p=934

【温泉の歴史と文化】第2回のテーマは「温泉地で生まれた小説」です。前回の記事では温泉の発祥や温泉マークの歴史などについて解説しました。今回は温泉地で生まれた小説ついて説明します! 目次 文豪と温泉の関係 文豪とは なぜ文 ... ]]>

【温泉の歴史と文化】第2回のテーマは「温泉地で生まれた小説」です。前回の記事では温泉の発祥や温泉マークの歴史などについて解説しました。今回は温泉地で生まれた小説ついて説明します!

文豪と温泉の関係

文豪とは

文豪とは、文学や文章の大家であり、日本には芥川龍之介、太宰治、夏目漱石といったきわめてすぐれた作家が存在します。これらの作家は日本三大文豪として知られ、多くのメディアで紹介されています。また、教科書には「羅生門」「走れメロス」「夢十夜」といった作品が掲載され、これらも文学史において外すことのできない重要な作品です。文豪たちが残した作品は、日本文学史上において大きな影響を与え、今なお多くの人々に愛されています。

なぜ文豪は温泉地に逗留するのか

文豪たちは、温泉地での滞在が彼らの作品にインスピレーションを与えることを発見してきました。また、リラックスやストレス解消を促進し、健康的なライフスタイルを維持できることも重要な要因の一つだと考えられます。さらに、温泉地には文化や歴史があるため、そこからアイデアを得ることもできます。つまり、文豪が温泉地に逗留するのは、作品にインスピレーションを与え、健康的なライフスタイルを維持でき、文化や歴史からアイデアを得るためだと考えられます。

確認テスト

Q. 以下の選択肢の中で、文豪ではない人物はどれ?

不正解

正解

不正解

不正解

温泉地で生まれた小説・詩 6選

① 島崎藤村「千曲川旅情の詩」|中棚荘

中棚荘は長野県小諸市に位置し、明治時代の文豪である島崎藤村ゆかりの温泉宿です。島崎藤村は中棚鉱泉(現在の中棚荘大正館)に滞在し、『千曲川旅情の詩』を執筆しました。大正館の部屋の名前は、詩の言葉から命名されています。また、10月から5月には、島崎藤村の小説『初恋』にちなんで、湯船に地元のりんごを浮かべた『初恋りんご風呂』が楽しめます。中棚荘は、島崎藤村文学に触れることができる貴重な温泉宿です。

② 川端康成「伊豆の踊子」|湯ヶ島温泉 湯本館

静岡県伊豆市にある湯ヶ島温泉 湯本館は、文豪川端康成が小説「伊豆の踊子」を執筆した宿で、狩野川の川岸に位置しています。川端康成が宿泊した部屋は「川端さん」と呼ばれ、当時のまま保存されており、貴重な資料として川端康成や梶井基次郎など多くの文人の展示物もあります。また、湯ヶ島温泉はすべて天然温泉100%の源泉掛け流しで、上質な温泉をお楽しみいただけます。

「伊豆の踊子」は大正11年、私が22歳の7月、伊豆湯ヶ島温泉の湯本館で書いた、「湯ヶ島の思い出」という107枚の草稿から、踊り子の思い出の部分だけを大正15年、26歳の時に書き直したものである。「伊豆の踊子」と旅をした翌年、私は神経痛をわずらって、湯ヶ島の湯本館へ療養に行った。湯本館の湯は冷える方で、神経痛には向かないと後で知ったが、その時は1週間ほどで治った。それから昭和2年まで10年の間、私は湯ヶ島にいかない年はなく、大正13年に大学を出てからの3,4年は湯本館での滞在が、半年あるいは1年以上に長びいた。「文藝時代」のころは、私は東京に定まった家も宿もなくて、湯本館で暮らす方が多かったのである。若い身でよく山間のさびしい宿にいられたものと思う。しかし、「この湯ヶ島は今の私に第2の故郷と思われる。・・・ひきよせられるのは郷愁と異ならない。」と、私は「湯ヶ島での思い出」にも書いている。「去年の春、私が引き上げる時宿のおばあさんは、一人息子を遠い旅にやるようだと涙を流した。しかし私は秋にまた帰って来た。」

川端康成|岩波文庫「伊豆の踊子・温泉宿」あとがき

③ 川端康成「雪国」|雪国の宿 高半(かすみの間)

新潟県 越後湯沢湯元にある雪国の宿 高半は、文豪 川端康成が逗留し、名作『雪国』を執筆した場所です。実際に滞在したとされる「かすみの間」は、当時ままの姿で保存されています。また、高橋半六翁が偶然発見した名物温泉「卵の湯」は、約半世紀をかけて地下から湧き出た源泉を、循環・濾過せずに100%利用しており、源泉温度約43.5度の温泉を放流式で3時間ごとに交換し、清潔に保っています。赤ちゃんからお年寄りまで安心して入浴できるオススメの温泉旅館です。

④ 志賀直哉「城の崎にて」|城崎温泉 三木屋

兵庫県豊岡市にある城崎温泉 三木屋は、創業300年以上の歴史を持ち、小説の神様と呼ばれた文豪 志賀直哉の名作「城の崎にて」が生まれた温泉旅館です。白樺派の面々や柳田國男などの文人、山下清、小磯良平といった画人など多くの文化人が訪れたこの旅館は、現在も旧き良き温泉街に佇んでいます。

北但大震災により執筆当時の建物は倒壊しましたが、志賀直哉は昭和2年の再建以降、昭和30年代まで繰り返し訪れており、お気に入りの26号室は現在も当時のまま残されています。また宿泊者限定で「暗夜行路」に描かれた庭園を眺めることができます。

⑤ 田宮虎彦「銀心中」鉛温泉 藤三旅館

岩手県花巻市に位置する鉛温泉藤三旅館は温泉が上質な秘湯宿としても有名ですが、作家 田宮虎彦が1ヶ月あまり滞在し、小説「銀心中」を執筆した場所としても知られています。田宮虎彦が泊まった三階部屋は玄関上にあります。

藤三旅館は、昭和16年に建てられた木造三階建ての建物で、独特の風格と風情を感じさせます。また、約600年前に発見された「白猿の湯」は、地下にあり、岩の間から透明のお湯が湧き出しています。この温泉は珍しい「立ち湯」として知られています。「白猿の湯」は、藤三旅館の先祖が白猿が湯船で手足の傷を癒しているのを目撃し、それが温泉であることを知ったことから「白猿の湯」と名付けられたといわれています。

⑥ 松本清張「Dの複合」|木津温泉 ゑびすや

木津温泉 ゑびすやは京都北部・丹後半島に位置する温泉旅館で、昭和時代のミステリー作家、松本清張が1965年に2か月間滞在して『Dの複合』を書き上げたことで知られています。木津温泉は、京都府内でも最も古い温泉であり、別名「しらさぎ温泉」とも呼ばれています。伝承によれば、奈良時代の僧侶行基がシラサギが傷を癒しているのを見て発見したとされています。1250年ほど前の天平の飢饉では、この丹後木津でも疫病が発生しましたが、行基が法力をふるって人々に温泉につかるよう説いたおかげで、この木津の地は疫病の難を逃れることができたとされています。

確認テスト

Q. 川端康成が「雪国」を執筆したのは次のうちどれ?

不正解

不正解

不正解

正解

【温泉の歴史と文化】温泉地で生まれた小説|文豪と温泉の関係 まとめ

今回は「温泉地で生まれた小説|文豪と温泉の関係」というテーマで、文豪と温泉の関係や温泉地で生まれた小説についてご紹介しました。温泉地は、日本文学において重要な役割を果たしてきました。多くの文豪たちが、温泉地で執筆に没頭したり、温泉の恵みに癒されながら作品を生み出しました。日本文学と温泉の深いつながりを感じていただけたでしょうか。

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温泉の発祥は?世界最古の旅館は山梨に!?|温泉の歴史と文化https://tojinavi.com/927/Sun, 16 Apr 2023 04:15:51 +0000http://tojinavi.com/?p=927

【温泉の歴史と文化】第1回のテーマは「温泉の発祥や歴史について」です。温泉の発祥や世界最古の旅館などといった歴史を学び、温泉のさらなる魅力に迫りましょう。 目次 温泉の歴史 【温泉の歴史:世界編】温泉文化のはじまり 【温 ... ]]>

【温泉の歴史と文化】第1回のテーマは「温泉の発祥や歴史について」です。温泉の発祥や世界最古の旅館などといった歴史を学び、温泉のさらなる魅力に迫りましょう。

温泉の歴史

【温泉の歴史:世界編】温泉文化のはじまり

全世界での温泉利用の歴史は古く、紀元前3000-4000年代のエジプトでは、エトルリア人が源泉周辺に温泉施設を建設し、鉱泉を管理する制度を持っていたとされ、紀元前500年頃にはギリシャで硫黄泉に入浴していたという記録もあります。また、ローマ人は温泉を好み、古代ローマ帝国時代にヨーロッパ各地で温泉を開発し、傷病者に温泉療法を広めました。温泉は古代から健康や癒しの場として重要視されていました。

【温泉の歴史:日本編】温泉文化のはじまり

日本で温泉文化が始まった時期は定かではありませんが、日本書紀などの古文書には、「天皇の温泉行幸」にまつわる記述が確認されています。また、奈良時代にはすでに「温泉」という言葉が広く知られていたといわれています。日本は火山帯に位置しているため、歴史的にも火山性の温泉が多く、温泉文化が広く発展していったと推察されます。

確認テスト

Q. 紀元前500年頃のギリシャでは何泉の温泉に入浴していたという記録が残っているか?

不正解

不正解

正解

不正解

温泉マークの歴史

【温泉マークの歴史】温泉マークの起源は?どこで生まれた?

江戸時代に生まれた温泉マークには、湯けむりが3本描かれています。1661年に江戸幕府が付近の農民の土地争いを治めるために評決文を出し、その地図に磯部温泉を表す温泉マークが2つ描かれたことが日本最古の温泉マークの始まりだと言われています。磯部温泉には「温泉記号碑」という碑があり、磯部駅前の磯部詩碑公園内にある赤坂神社に立っています。

【温泉マークの歴史】温泉マークの湯気に意味がある!?

温泉マークの3本線は、温泉から立ち昇る湯気を表していると言われています。これらの3本線は、どれも同じ長さでしたが、昭和23年に温泉法が制定された際に温泉マークに意味を持たせることが決まり、真ん中の線だけが長くなりました。

温泉マークの3本線は、身体にとって最適な温泉の入り方を表しているとも言われています。左の線は5分程度で、最初の入浴におすすめです。真ん中の線は一番長く、8分程度入浴するのが良いとされています。最後に、一番右の線は3分程度で、さっと入ることを推奨しています。この入浴方法は、湯あたりを防止し、身体の芯まで温めることができるとされています。温泉旅行の際には、この入浴方法を参考にしてみてください。

温泉マークは改定された?ISO国際規格への変更について

ISO(国際規格)とは、世界的な基準で、外国人観光客にも理解しやすいものです。国土地理院が2014年に設置した「外国人に分かりやすい地図表現検討会」により、温泉マークやコンビニマークなどの表示が改善されることになりました。2017年7月からは新しい表示が採用されています。

ISOの温泉マークは、3人が温泉に浸かっている様子が描かれ、従来の温泉マークと同様に3本の湯気が上がっている状態を表しています。しかしながら、日本温泉協会は従来の温泉マークを支持している趣旨のコメントを発表しています。現行マークは温泉業界の関係者や温泉ファンからの支持も高く、存続を求める声が多数あります。

確認テスト

Q. 温泉マークの起源といわれている温泉地は次のうちどこ?

不正解

正解

不正解

不正解

温泉に関連する世界最古の〇〇について

【世界最古の旅館】西山温泉 慶雲館

山梨県南巨摩郡早川町に位置する西山温泉 慶雲館は世界最古の宿泊施設として「ギネス世界記録」に認定されています。また、この旅館は創業者一族が現在でも経営を続ける、世界最古の現存企業でもあります。

【日本最古の湯宿建築】四万温泉 積善館

群馬県に位置する四万温泉 積善館は、日本最古の湯宿建築であり、国の登録有形文化財や群馬県の指定文化財にも登録されている、歴史的価値の高い温泉宿です。赤い橋の向こうに佇む姿が印象的で、300年以上の歴史を誇ります。この温泉宿は、多くの映画やメディアに取り上げられており、世界的にも有名なジブリ映画「千と千尋の神隠し」のモデルともいわれています。

【文献上日本最古の温泉地】道後温泉

日本一古い温泉といえば、日本三大古泉(=日本三古湯)に代表される愛媛県の道後温泉、兵庫県の有馬温泉、和歌山県の白浜温泉が挙げられますが、文献上最も古いとされるのが道後温泉と言われています。

確認テスト

Q. 群馬県の文化財にも登録されている旅館は次のうちどれ?

不正解

不正解

不正解

正解

【温泉の歴史と文化】温泉の発祥は?世界最古の旅館は山梨に!? まとめ

温泉の発祥や歴史についてご紹介しました。温泉は古代から人々に親しまれ健康や美容に効果があるとされています。また、日本においては温泉文化が発展し、多くの温泉地が存在しています。温泉の歴史を知ることで、その魅力や効能をより深く理解することができます。

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温泉用語を解説「かけ湯」や「湯の華」とは?|温泉の基礎知識https://tojinavi.com/910/Fri, 14 Apr 2023 14:53:01 +0000http://tojinavi.com/?p=910

【温泉の基礎知識】第6回のテーマは「温泉用語を解説」です。前回の記事では温泉地の定番グルメやお土産について解説しました。今回は温泉用語についてまとめました! 目次 【温泉用語解説】あ行 足元湧出(あしもとゆうしゅつ) 足 ... ]]>

【温泉の基礎知識】第6回のテーマは「温泉用語を解説」です。前回の記事では温泉地の定番グルメやお土産について解説しました。今回は温泉用語についてまとめました!

目次

  1. 【温泉用語解説】あ行
  2. 【温泉用語解説】か行
  3. 【温泉用語解説】さ行
  4. 【温泉用語解説】た行
  5. 【温泉用語解説】な行
  6. 【温泉用語解説】は行
  7. 【温泉用語解説】ま行
  8. 【温泉用語解説】や行
  9. 【温泉用語解説】ら行
  10. 【温泉の基礎知識】温泉用語を解説 まとめ

【温泉用語解説】あ行

足元湧出(あしもとゆうしゅつ)

源泉が一度も空気に触れることなく、湯船の底から湧き出している状態をいいます。湯船に浸かりながら、足元から湧き出る温泉を感じる贅沢な体験ができます。

足湯(あしゆ)

足湯は、日本人に古くから知られたフットケア入浴法の一つで、足だけを湯につける入浴法です。この入浴法は衣服を脱がなくても入浴できる上、冷えを取り除く効果があり、心臓や内蔵への負担も少なく、全身を温めることができます。足湯の起源については、紀元前の温泉文化が発達した時期から行われていたのではないかと言われています。

飲泉(いんせん)

飲泉とは、温泉を飲むことであり、病気の回復などの効能を得ようとすることをいいます。日本で温泉は入浴するものとされがちですが、ヨーロッパでは入浴と同時に飲泉が盛んに行われています。特にドイツでは、豊富なミネラルを含んだ温泉は“飲む野菜”などとして親しまれています。日本でも飲泉が可能な温泉地は数多くあります。

引湯(いんとう)

引湯とは、主に温泉を配管などを使って遠くから運んでくることを指します。足元湧出源泉以外の湯船は、すべて引湯になります。引湯することで、管内の熱が源泉から奪われ、源泉の温度が下がってしまいます。高温の源泉の場合、入浴に適した温度まで自然に下げることができるため、この方法が用いられることもあります。

うたせ湯

「打たせ湯」とは、上方から落ちる温泉水の水圧で体を刺激する温泉水圧浴のことです。この浴法は、温泉の温熱効果と水圧による刺激の効果が期待され、血行を促進して筋肉のコリを和らげることができます。別名「湯あんま」とも呼ばれる打たせ湯は、普通の入浴とは異なり、局部的に高い水圧で体を刺激することによって、リラクゼーション効果が期待されます。

内湯(うちゆ)

旅館の中にあるお風呂のことを「内湯」といいます。旅館の外にある温泉を「外湯」といい、共同浴場などがこれにあたります。

塩素(えんそ)

循環温泉のレジオネラ菌発生や増殖を防ぐ方法として、塩素などで殺菌する方法があります。循環温泉は塩素殺菌により温泉の魅力(成分量や新鮮さ)が損なわれ、塩素臭がするという風評があります。ただし、温泉の良さを塩素殺菌の有無で一概に判断することはできません。

ORP(酸化還元電位)測定

ORP(酸化還元電位)は、溶液の酸化性や還元性を示す重要な指標です。pH測定と同様の方法で測定され、pH計本体と貴金属電極(白金電極または金電極)と比較電極を使用してmV測定が行われます。一定温度(例えば25℃)で測定する必要があるため、温度に影響を受けます。ORP測定は、さまざまな分野で重要な役割を果たしています。

オーバーフロー

浴槽に常時新湯を注入して溢流している状態をオーバーフローといいます。

温泉ソムリエ

温泉ソムリエとは、温泉ソムリエ協会が認定する温泉専門家の資格です。この資格を取得するには、「温泉ソムリエ認定セミナー」または「温泉ソムリエ認定ツアー」に参加するか、「温泉ソムリエ認定講座」を自宅で受講する必要があります。温泉の正しい知識や入浴法を学ぶことで、温泉愛好家にとって重要なスキルを身につけることができます。

温泉分析書

温泉施設には、温泉分析書がよく掲示されています。分析書には、温泉の湧出地、泉温、湧出量、成分、泉質、利用上の注意事項、そして禁忌症と適応症に関する情報が記載されています。ただし、分析書の内容は調査時点での測定値であり、常にその値であるとは限りません。温泉を安全に楽しむためには、分析書の情報を正確に把握し、利用上の注意を十分に払うことが重要です。

温泉法

温泉法は、温泉を保護し、可燃性天然ガスによる災害を未然に防止し、温泉の利用を適正に行うことで公共の福祉を増進するために制定されました。この法律は、日本国内の温泉資源を長期的に保存し、地域経済の発展にも貢献しています。

【温泉用語解説】か行

加温(かおん)

加温とは、温泉源泉から湧き出た温度を上回るように熱を加えることを指します。湧出温度が低い場合に行われることが多く、ボイラーや熱交換器を利用して直接加温する方法、温水や熱水を加えて加温する方法などに分類されます。温泉施設での入浴において、加温は重要な役割を果たしています。

加水(かすい)

加水とは、温泉の湯量不足を補うためや高温な源泉に水を加えて適した温度に調整することを指します。

かけ湯

「かけ湯」とは、入浴直前に全身にお湯をかける行為のことであり、「かかり湯」とも呼ばれます。この行為は、お湯の温度に体を慣らす効果があると同時に、浴槽内のお湯を汚さないために体に付着している汚れを流すためのマナーでもあります。ほとんどの入浴施設にはかけ湯専用の設備が備えられているので、入浴前に利用してしっかりとかけ湯を行いましょう。

火山性温泉

火山性温泉とは、火山地下に存在する高温のマグマ溜まりを熱源とする温泉のことです。降った雨や雪が地中にしみ込み、地下水となってからマグマ溜まりの熱で温められ、地表に湧き出すものです。人工的なボーリングや断層の割れ目によっても発見されます。

貸切風呂 = 家族風呂

貸切風呂は、公衆浴場や旅館などでカップルや家族連れのお客様が貸切で利用できる、家族風呂とも呼ばれるものです。家族旅行の際に男女別々の風呂が設置されていたり、大風呂で酔っ払いが騒ぐため、入浴を楽しめないといった要望があるため、貸切風呂を設置する温泉地や旅館が増えています。

化石海水(かせきかいすい)

地殻変動により地下に閉じ込められた古い海水を化石海水といいます。この海水は温泉法に基づいて定義される温泉に含まれ、塩分やミネラル分を豊富に含んでいます。東京周辺には多くの化石海水温泉(黒湯など)があります。

間欠泉(かんけつせん)

間欠泉は、火山地域で規則的または不規則的に熱水や水蒸気を噴き上げる自然現象であり、温泉の一種です。世界的に有名な場所には、日本はもちろんニュージーランドやアイスランド、アメリカのイエローストーン国立公園があります。特にイエローストーン国立公園の間欠泉は有名で多くの観光客が訪れます。

共同浴場(きょうどうよくじょう)

「共同浴場」とは、地元の人々が管理する温泉を利用した、低料金または無料で入浴できる公設・私設の浴場を指します。温泉街の中心に位置することが多く、観光施設のシンボルのひとつとしても知られています。

「公衆浴場」は一般の人を想起させる表現ですが、「共同浴場」は本来は温泉地の地元住民が利用するものでした。しかし、近年は観光客にも解放される共同浴場が増えており、公衆浴場との差異が以前よりも薄れている傾向にあります。

銀イオン殺菌

水に溶けたイオン状態の銀は微量濃度でも大腸菌などの細菌を死滅させる効果があります。日常生活で普通に存在する細菌に対しても、銀系抗菌剤は高い効果を発揮することが知られています。さらに、銀は非常に安全性が高く、人間に対して毒性が低い金属であることが分かっています。

禁忌症(きんきしょう)

禁忌症にあてはまる身体の場合、温泉に入ることは避けるべきです。たとえ温泉が健康に良い効果を持っていても、禁忌症のでは効果が逆転してしまうことがあります。

掘削自噴(くっさくじふん)

掘削自噴とは、地中に管を埋め、湯脈自体の圧力によって温泉が自力で湧出する現象です。この人工的に開かれた湯道は、水圧や湯量が豊富であることを示しています。

黒湯(くろゆ)

黒湯とは、海藻や植物が腐敗した「有機物フミン酸」と「硫化物」によって、お湯の色が黒色または黒褐色の温泉のことです。このようなにごり湯は、数多くの美容や健康効果が期待されます。また、黒湯はミネラル成分が豊富に含まれるため、肌の美容や血行促進、疲労回復にも効果があるとされています。

ケロリン

富山県の富山めぐみ製薬株式会社が展開する薬のブランドである「ケロリン」は、広告施策を検討していた際に、「銭湯の湯桶に広告を出しませんか?」と提案されたことがきっかけに生まれたものです。1963年に誕生して以来、全国の銭湯や旅館、ホテル、レジャー施設などで年約5万個のペースで使用され、累計で約250万個が使用されたとされています。現在では、ケロリンブランドの雑貨も販売されています。

源泉(げんせん)

源泉とは、水や温泉が湧き出る場所を指します。この言葉は温泉とほぼ同義語としても使われています。

源泉かけ流し

一般的に温泉においては、循環させたお湯は使用せず、新しい源泉を浴槽に注いでいるものを「源泉掛け流し」と呼び、中でも循環だけでなく加温や加水していない純度100%の新しい源泉を浴槽に注いでいるものを「源泉100%掛け流し」と呼んでいます。このように、温泉愛好家にとっては源泉の質の重要性は言うまでもありません。

現代湯治(げんだいとうじ)

従来の湯治は、冬の農閑期を利用してカラダの不調を治すために、農家のおじいちゃんやおばあちゃんが自炊しながら温泉場に長期滞在するものでした。しかし、最近では若い人たちが精神的な安定やリラックス効果を求めて湯治場に訪れる傾向が見られます。現代湯治には、カラダだけでなくココロも治すという意味が含まれており、病気治療だけでなく健康維持やストレス解消にも役立つことが期待されています。

効果効能(こうかこうのう)

「効果効能」とは、特定の物質がもたらす効果を指します。温泉の「効果効能」は、泉質によって異なりますが、一般的には、体を温めることで血行が促進され、老廃物が流れやすくなり、痛みや疾病の症状が和らぐとされています。また、温泉の水圧や浮力により、筋肉や関節の動きがスムーズになり、精神的にもリラックスする「効果」があります。泉質によっては、肌に良い成分が浸透し、自然治癒力が高まるとされています。温泉分析書によって、温泉の「効能」を確認することができます。

公衆浴場(こうしゅうよくじょう)

公衆浴場は、一般の人々が利用できる入浴施設です。大衆浴場や公共浴場とも呼ばれています。

公衆浴場法(こうしゅうよくじょうほう)

公衆浴場法とは、公衆を入浴させる施設に対し、公衆衛生や風紀の観点から規制を加える法律です。公衆浴場は多数の人々が集まる場所であり、衛生上の問題が生じる可能性があるため、規制が必要です。この法律では、公衆浴場の経営についても規定されており、営業するためには保健所長の許可が必要です。許可は施設の所在地や構造設備基準、適正配置基準に従っているかどうかによって決まります。同法に違反する場合には、営業許可の取消処分や刑事罰が課せられることもあります。公衆浴場の利用者の健康と安全を守るため、この法律は重要な役割を果たしています。

鉱泉(こうせん)

鉱泉とは、地下から湧き出る温水または鉱水の泉のことで、泉温が周囲の年平均気温よりも常に高温であるか、多量のガス状物質や固形物質、または特殊な物質を含むものを指します。温泉も「鉱泉」の一種ですが、温泉は水蒸気やガスを含むのに対し、「鉱泉」は水蒸気やガスを含みません。環境省による「鉱泉分析法指針」では、25℃未満のものを冷鉱泉、25℃以上34℃未満のものを低温泉、34℃以上42℃未満のものを温泉、42℃以上のものを高温泉と分類されています。また、療養目的に使用できる「鉱泉」は、同指針によって「療養泉」と定義されています。

鉱泉分析表指針

鉱泉分析法指針とは、環境省自然環境局が制定した、温泉、鉱泉、および泉質を規定する行政指針です。日本の温泉は、「温泉法」と「鉱泉分析法指針」によって定義されています。例えば、泉温は「鉱泉分析法指針」により、冷鉱泉、微温泉、温泉、高温泉の4種類に分類されます。また、「鉱泉分析法指針」によると、医療的な効果が期待できる鉱泉は「療養泉」と呼ばれ、その温泉成分も特別に定められています。温泉の浸透圧に基づき、温泉1kg中に溶けている溶存物質の量、あるいは氷点によって、低張性、等張性、高張性という分類も行われています。日本の温泉文化を知る上で、「鉱泉分析法指針」は重要な指針となります。

【温泉用語解説】さ行

ジオプレッシャー型温泉

ジオプレッシャー型温泉は、海底に堆積し海水を多く含んだ地層が隆起運動によって形成される地形から湧き出る温泉です。長い年月を経て、ガス、石油、水に分離された水が温泉の源となります。このタイプの温泉は、メキシコ湾岸で発見されたもので、その熱水系は深さ2〜7kmに位置しています。

自家源泉(じかげんせん)

自己所有もしくは数軒で使用している源泉のことをいい、対義語は共同源泉です。

自然湧出(しぜんゆうしゅつ)

自然湧出とは、温泉が地中から自然に岩盤の割れ目などから湧き出る源泉の一種である。かつては、温泉が自然湧出することが当たり前であり、機械を使用しなくても自然に湧き出てくる源泉が主流でした。

集中管理方式(しゅうちゅうかんりほうしき)

集中管理方式とは、温泉の源泉を1ヶ所にまとめ、湯を貯めてから温泉旅館や共同浴場などに配湯する管理方法です。この方法は、温泉資源を効率的に活用することができ、コンピューターの自動管理により、温泉街全体で源泉の管理ができるというメリットがあります。ただし、貯湯することで新鮮さが損なわれるというデメリットがあります。また、異なる源泉のお湯を混ぜることも多く、湯質の劣化や源泉の個性や特徴が損なわれるというデメリットもあります。しかし、一定温度の温泉を絶え間なく配湯することで、源泉の管理が容易になり、温泉保護の観点からも優れたシステムといえます。

循環濾過(じゅんかんろか)

浴槽の水を再利用する循環式システムは、新しい湯を常に補充する必要がなく、浴槽内の湯を吸引して浴槽外に出し、濾過器で汚れやゴミを除去した後、再び浴槽に戻します。この方法は、循環濾過式と濾過器がない循環式に分かれます。当該浴槽の湯のみならず、他の浴槽の湯も再利用できます。

消毒薬剤(しょうどくやくざい)

温泉の消毒においては、温泉水に塩素を添加して細菌を除去するのが一般的です。しかし、近年は、銀イオンや紫外線照射などの方法を採用する施設も増えています。これにより、より自然な温泉水を楽しめるようになってきました。

新・湯治(しん・とうじ)

「新・湯治」とは、2017年に有識者会議が提言した、現代のライフスタイルに合わせた温泉地での過ごし方の提案です。この提案は、温泉地周辺の地域資源を活用し、多くの人が心身ともにリフレッシュできる場として楽しめるようにすること、そして多くの人が訪れることで温泉地自身のにぎわいを生み出すことを目指しています。

砂湯(すなゆ)

砂湯とは、海岸の砂浜に湧き出た温泉を利用した、特殊な温泉入浴の一種です。砂蒸し、砂風呂などとも呼ばれます。指宿市は砂湯で有名な場所であり、穴に横たわり砂をかぶって体を温めます。砂湯には砂による機械的刺激や大気療法、転地療法などの効果があります。この入浴法は、蒸気浴や熱気浴と似ていますが、温熱刺激は比較的穏やかであり、禁忌や効能は温泉療法に準じます。指宿市の天然砂蒸し温泉は有名ですが、別府市や北海道の屈斜路湖畔でも知られています。また、人工的に湿熱を与えた砂をかぶせる人工砂湯もあります。

泉温(せんおん)

泉温とは、鉱泉が地上に湧き出した際の温度、または鉱泉を取得した際の温度を指します。つまり、実際に入浴するお風呂の温度とは異なります。温泉分析表には、「泉温」と「使用位置温度」が表示されており、同じ温泉地でも、源泉によって温度が異なるため、代表的な源泉の温度を示します。体に与える影響も温度によって異なり、熱い湯は交感神経を刺激し、ぬるい湯は副交感神経を高めます。したがって、温泉浴の入浴温度によって体に起こる変化も異なるため、温度を確認しながら、使用するお風呂を選ぶことが重要です。

泉質(せんしつ)

温泉の泉質は、化学成分の種類と含有量によって10種類に分類されます。療養泉の基準を満たさない場合は泉質名がなく、「温泉法上の温泉」または「温泉法第2条に該当する温泉」と記載されます。以前は「旧泉質名」が使用されていましたが、昭和53年に環境省によって改定されました。

外湯(そとゆ)

旅館の外にある温泉を外湯といい、共同浴場などがこれにあたります。また、旅館の中にあるお風呂のことを「内湯」といいます。

【温泉用語解説】た行

地熱(ちねつ)

地熱とは、地球内部から放出される熱エネルギーのことであり、その発生源は地球の中心部にあります。地球内部は、地殻、マントル、外核、内核の4つの層に分かれており、地殻に含まれる元素の放射性崩壊が主な熱源です。この「地熱」を回収する方法はいくつかありますが、日本では火山が多いため、地熱資源が豊富であり、安定した供給が可能なため、次世代エネルギーとして期待されています。

適応症(てきおうしょう)

適応症とは、温泉療養に適した症状を指します。温泉の効果は、成分の違いによって多様であり、効果があるものでも適切な利用法が守られないと、有害な場合もあることに注意が必要です。対して禁忌症とは、温泉療養をしてはいけない症状を指します。

手湯(てゆ)

手湯は、手を温泉などに浸して行う入浴法であり、そのための設備や場所も指します。手浴とも呼ばれ、健康分野で注目されています。手湯は足湯よりも手軽に温泉を楽しむことができる施設として知られています。

湯治(とうじ)

湯治は、特に冬の時期により効果的であり、かつては日本各地で数週間にわたり温泉に滞在する習慣がありました。現代では療養的な目的だけでなく、ストレス解消や免疫力向上のための「現代湯治」が注目されています。

動力揚湯(どうりょくようとう)

動力揚湯は、自力で地表に自然湧出することができない温泉を、ポンプやその他の動力装置を用いて地下から強制的に汲み上げる手法です。この技術により多くの新しい温泉が誕生しています。

【温泉用語解説】な行

にごり湯

にごり湯とは、温泉成分によって不透明になった温泉のことです。湧出時には無色透明でも、地表に出ると気圧の変化や温泉成分の酸化によって色がつくこともあります。にごり湯の色は温泉成分によって異なり、例えば、硫黄成分が酸化してできた湯の花によってできる乳白色系のにごり湯は、神経痛などの一般的な適応症に加え、美肌効果が高いと言われています。

日本温泉協会

一般社団法人 日本温泉協会は、温泉に関する様々な事業を展開しています。具体的には、温泉に関する調査研究や資料収集、温泉地の保健、文化、観光施設の改善促進や指導、温泉の利用に関する指導や諸相談の受付、温泉地の地質や源泉保護、地域振興等の調査や指導、温泉に関する正しい知識の普及、研究会や講演会、展覧会等の開催、出版物の刊行、関係官庁・諸団体との連絡などがあります。これらの事業を通じて、温泉の良さや魅力を広く知ってもらい、温泉地の発展を促進しています。

日本秘湯を守る会

日本秘湯を守る会は、温泉という限りある地下資源を大切にし、自然環境の保持・保全に真摯に取り組んでいる宿の集団です。

入湯税(にゅうとうぜい)

入浴税とは、温泉浴場に対する地方税であり、入浴客に課される目的税です。この税金は、小規模な市町村にとって重要な自主財源であり、目的税でありながら、一般財源として運用されることがあります。そのため、市町村にとっては貴重な財源となっています。

入浴剤(にゅうよくざい)

入浴剤は様々な香りや色を持つもので、身体が温まり、疲労回復、肩こり、神経痛、腰痛、冷え性などの効果があるとされています。有名温泉の名前を冠した製品もありますが、多くの場合で温泉を再現したものではありません。浴槽の湯に入れて使用します。

寝湯(ねゆ)

寝湯とは、仰向けになってお湯につかることができる浅い浴槽のことです。寝湯に入浴することを「寝浴」と呼び、疲れた体を癒し、リラックスするために最適な方法です。

野湯(のゆ)

野湯とは、人の手が入っていない温泉のことで、山奥や海沿いに存在します。ここ最近テレビ番組で取り上げられるようになり、認知度が向上しています。全国には数多くの野湯が点在しており、この秘湯中の秘湯を探し出して入浴する体験がブームとなっています。

【温泉用語解説】は行

半身浴(はんしんよく)

半身浴とは、湯温が38度から39度のお湯に、みぞおちから下の半身だけをつけて入浴する方法です。この入浴法では、30分以上の入浴が望ましく、空調が整っていない場合は上半身が冷えるため、上着やタオルを羽織って入浴すると良いでしょう。半身浴は、健康促進や疲労回復などの効果が期待されています。

半露天風呂(はんろてんぶろ)

半露天風呂とは、野湯や温泉に屋根をかけ、浴槽を整備した、天井と三方の壁で囲まれた露天風呂のことです。多くの旅館や日帰り入浴施設では、屋内風呂だけでなく露天風呂や半露天風呂も併設されており、景色を眺めながら入浴できることや開放感を味わえることが人気です。温泉に限らず多くのスーパー銭湯でも設置されています。

日帰り温泉(ひがえりおんせん)

日帰り温泉とは「忙しくて宿泊する時間がないけど、温泉でリフレッシュしたい!」という方におすすめの温泉利用方法です。最近では、温泉旅館でも日帰りプランが増えており、宿泊せずに貸切風呂や食事つきのプランを楽しむことができます。日帰り温泉のほか、立ち寄り湯、日帰り入浴、日帰り湯などとも呼ばれ、手軽に温泉を楽しめる方法の一つです。

非火山性温泉

非火山性温泉とは、火山活動とは直接関係のない温泉のことを指します。この種類の温泉は、深層地下水型と化石海水型に分類されます。

深層地下水型の非火山性温泉は、地下深くにある高温の岩石や地下増温率※によって熱源とされた地下水が、温泉として湧き出ています。火山性の温泉と同じく、温泉が湧出する機構や泉質は多様です。

一方、化石海水型の非火山性温泉は、古い海水が地中に閉じ込められている場合に生じます。火山や高温岩帯がない地域で、化石海水が地表から数百メートルにある場合には、水温が25℃未満でも塩分が多量に含まれているため、温泉法で規定された温泉に該当することがあります。また、海に近い地域では、現在の海水や地下水が化石海水に混入することがあります。

※地下増温率:一般的に100mごとに温度が約3℃ずつ上昇し、地下1000mの地温は45℃、1500mでは60℃ほどになる。

秘湯(ひとう)

秘湯とは、山奥やかつては交通の便が悪かった場所に位置する「ひっそり人知れず、秘境の地に湧出する温泉」です。この造語は1975年に日本秘湯を守る会の設立を提唱した岩木一二三氏によって考案されたといわれています。今でも秘湯は自然豊かな環境で大切に保護されています。

噴泉(ふんせん)

自然湧出する温泉が勢いよく空に向かって噴出する源泉を噴泉と呼びます。長野の渋温泉にある地獄谷噴泉は国の指定天然記念物にもなっており、その美しさで知られています。また、噴泉のなかでも一定時間の間隔をおいて噴出するものを間欠泉と呼びます。

別府八湯温泉道(べっぷはっとうおんせんどう)

別府八湯温泉道は、大分県別府市で年中行われている温泉巡りの体験型スタンプラリーです。参加者は88箇所の温泉施設を訪れ、スタンプを集めて温泉道名人の認定を目指します。参加者はこのスタンプラリーを通して、別府市が誇る八つの温泉地を満喫しています。

歩行湯(ほこうゆ)

歩行湯とは、身体の下半身まで浸かる湯のことです。多くの施設では、玉砂利などが敷かれた底面で足裏を刺激できるため、足裏マッサージ効果も期待できます。

保養(ほよう)

温泉には心身に良い影響を与える効果があり、「休養」、「保養」、そして「療養」という温泉の三養があります。「保養」は、病気予防から健康増進までを目的とし、健康を維持するための手段です。日本人は、昔から温泉を利用して、病気やけがの治療に取り組んできました。

【温泉用語解説】ま行

蒸し風呂(むしぶろ)

蒸し風呂とは、密閉された部屋で湯気によって体を温める入浴方法の一種で、サウナと同様の効果があるものです。仏教が伝来する以前からあった入浴方法の一つで、石風呂、岩風呂、穴風呂とも呼ばれています。日本では、かつてお風呂と言えば蒸し風呂を指していました。蒸し風呂は温泉でもよく見られ、大分県別府市の鉄輪温泉にある鉄輪むし湯は、1m四方の木戸を開けると8畳の石室が現れ、温泉で熱せられた床には石菖という薬草が敷き詰められ、人が横たわる方式で入浴します。また、秋田県の後生掛温泉などで有名な1人用の箱型蒸し風呂は「箱蒸し風呂」と呼ばれています。

蒸し湯(むしゆ)

蒸し湯とは、地熱や温泉を利用した蒸気浴や乾気浴であり、体内の血液循環や新陳代謝を促進し、全身の筋肉を緩める効果があり、健康や美容の両面での効能が期待できます。

モール泉

モール泉とは、植物が長年蓄積してきた有機質を含んだ温泉であり、とくに北海道で多く見られます。例えば、北海道・十勝川河畔にあるモール泉は、かつて葦(あし)などの植物が生い茂っていた場所から湧き出ています。この温泉は、蓄積した植物が亜炭層を通って地下から湧き出ており、他の温泉とは異なる自然由来の有機物が豊富に含まれています。

【温泉用語解説】や行

薬湯(やくとう・くすりゆ)

薬湯とは、薬草や薬剤を入れたお風呂または温泉の療養の効能が発揮されたお風呂のことを指します。薬湯は日本古来から温泉療養として好まれており、群馬県の草津温泉、兵庫県の有馬温泉、新潟県の松之山温泉は日本三大薬湯として有名です。

湯あたり

湯あたりとは、温泉などで長時間入浴した際に起こる一時的な症状です。身体のだるさ、倦怠感、吐き気、嘔吐、食欲不振などが代表的な症状であり、腹痛や下痢、頭痛、寒気などの多様な症状も2日から1週間程度の間に起こることがあります。温泉を楽しむ際には、湯量や入浴時間に注意し、湯あたりにならないように注意しましょう。

湯浴み着(ゆあみぎ)

日本の温泉文化に根付いた湯浴み着とは、お風呂専用の衣類で、「湯着」や「ゆゆ着」などとも呼ばれます。この衣服は、古くから利用されており、奈良時代にはすでに存在していたという記録が残っています。湯浴み着の大きなメリットは、手術や怪我の跡などを気にすることなく、温泉を楽しめることです。近年では、湯浴み着の着用を許可する温泉や、着用を義務付ける温泉が増加傾向にあり、注目度が高まっています。

湧出量(ゆうしゅつりょう)

湧出量とは、温泉の湯量を表す指標であり、1分間に採取できる湯量を指します。この言葉は、自然に湧き出る量や、掘削した量、ポンプで汲み上げた量を合計したものを表します。また、地下水や原油、天然ガスなどでも使用されています。湧出量は、温泉地の地形や源泉数、源泉の形式などによって左右されます。湧出量が多いほど、豊富な湯量があることになります。

入湯手形(にゅうとうてがた)

温泉手形とは、温泉入浴券のことで、これを購入することで、指定された旅館や施設で温泉に日帰り入浴できる便利なチケットです。温泉旅行を計画する際には、温泉手形を利用することで、お得に湯巡りを楽しむことができます。

湯桶(ゆおけ)

湯桶とは、入浴や洗面に使う平たい円筒形の容器のことで、日本語では狭義には伝統的な木製のものを指します。しかし、広義では、入浴に使う湯を入れる桶全般を指し、現代では木製以外の金属製、陶器、合成樹脂製などの材質のものもあります。銭湯などで良く見かける「ケロリン桶」も湯桶の一つです。

湯けむり

湯けむりとは、温泉の水蒸気が空中で凝結して微細な霧状の水滴となる現象のことです。

湯冷め(ゆざめ)

湯湯冷めとは、入浴後に急激に上昇した体温を調整するため、体が汗をかいたり血管を拡張したりして、熱を放出しようとする現象です。しかし、この熱放出が過剰になると体温が急激に低下し、湯冷めの症状が現れることがあります。正しい入浴方法を実践することで、湯冷めを予防することができます。

湯の花(ゆのはな)

湯の花とは、温泉の成分が固まってできる沈殿物のことであり、別称には湯花(ゆばな)、湯の華(ゆのはな)、湯華(ゆばな)などがあります。

湯畑(ゆばたけ)

湯畑とは、温泉の源泉を地表や樋にかけて湯の花の採取や湯温の調整を行う施設です。また、湯畑は有害な硫化水素を除去する役割も持っています。硫黄成分が有害であるため、立ち入り禁止柵や警告の看板が設置されることもあります。

湯巡り(ゆめぐり)

湯巡りとは、温泉地にある宿の湯や共同浴場、日帰り入浴施設などを巡る行為をいいます。日本全国には、地域の人々に親しまれている温泉地がたくさんあり、湯巡りができる温泉として有名な場所には、兵庫県の城崎温泉、長野県の渋温泉、同じく長野県の野沢温泉、大分県の別府温泉などがあります。

湯もみ

湯もみとは、温泉の源泉の温度を下げるために木の板を使い、湯をかき回す作業のことです。温泉の源泉は約90℃と非常に熱く、直接入浴することはできません。このため、成分を薄めずに源泉の温度を下げるために「湯もみ」が行われます。草津温泉では、「草津良いとこ一度はおいで」というフレーズが有名な「湯もみ唄」が知られています。

湯守(ゆもり)

湯守とは、温泉の管理人であり、封建制度が存在した時代からその地位を担ってきました。領主から温泉の管理を任され、売り上げを納める代わりに温泉の利用を独占する許可が与えられました。多くの湯守が江戸時代に生まれ、その地位は代々継承されています。

溶存物質総量(ようぞんぶっしつそうりょう)

「溶存物質総量」とは、鉱水1kg中に含まれるガス性以外の全ての物質を指し、陽イオン、陰イオン、そして非解離物質の総計値を示します。この値は、療養泉の基準となる1978年の環境庁鉱泉分析法指針において、塩類泉に分類されるためには1,000㎎以上と定められています。

【温泉用語解説】ら行

療養泉(りょうようせん)

療養泉とは、温泉法による定義ではなく、環境省自然保護局長通知による鉱泉分析法指針に基づいています。この指針では、「鉱泉のうち、特に治療の目的に供しうるもの」として定められています。

レジオネラ属菌

レジオネラ属菌は、淡水の水辺や湿った土壌などに生息する細菌で、砂塵や冷却塔水、浴槽水、加湿器の水などに汚染されたエアロゾルを吸入することで、レジオネラ肺炎やポンティアック熱を引き起こすことがあります。集団感染は同一の感染源から起こる場合がありますが、人から人への感染は報告されていません。

ローマ風呂

ローマ風呂とは、古代ローマの公衆浴場をいいます。古代ローマには「テルマエ」や「バルネア」と呼ばれる公衆浴場がどこの都市にもあり、貧富の差を問わず誰もが利用できました。これらの場所は単なる風呂場ではなく、運動や読書、商売や飲食、そして仲間との会話や議論の場としても利用されました。現代でも、温泉施設はリラックスや健康への取り組みの場として、多くの人々に愛されています。

露天風呂(ろてんぶろ)

露天風呂とは、野天風呂や野風呂などとも呼ばれ、屋根や囲いを設けない風呂で、自然の中で入浴を楽しめる。野外に設置されるため、自然の音を聴き、四季折々の景色を眺めながら温泉につかることができる。

【温泉の基礎知識】温泉用語を解説 まとめ

温泉に関する用語を詳しく解説しました。是非、温泉旅行の前にチェックしてみてください。

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温泉地の定番グルメやお土産!地酒や銘菓などもご紹介|温泉の基礎知識https://tojinavi.com/908/Thu, 06 Apr 2023 16:08:54 +0000http://tojinavi.com/?p=908

【温泉の基礎知識】第5回のテーマは「温泉地の定番グルメやお土産」です。前回の記事では日本三大温泉について解説しました。今回は温泉地の定番グルメやお土産についてまとめました!地酒や銘菓などもご紹介します。 目次 温泉地で食 ... ]]>

【温泉の基礎知識】第5回のテーマは「温泉地の定番グルメやお土産」です。前回の記事では日本三大温泉について解説しました。今回は温泉地の定番グルメやお土産についてまとめました!地酒や銘菓などもご紹介します。

温泉地で食べたい定番グルメ

【温泉地の定番グルメ①】温泉まんじゅう

温泉まんじゅうとは、温泉地で販売されているお饅頭の一種で、茶色くふっくらとした食感が特徴的です。このお饅頭の生地には温泉水が使用され、蒸し上げるための蒸気も温泉から生成されるため、独特の風味を楽しめます。温泉まんじゅうは、日本各地で愛される代表的なお土産のひとつです。

実は、温泉饅頭自体は普通の蒸し饅頭であることが多く、その名前は二つの由来があります。一つは温泉の蒸気で蒸したから、もう一つは温泉地で販売されているからです。草津温泉(群馬県)や伊香保温泉(群馬県)の湯の花まんじゅうなど、日本各地に温泉饅頭が販売されています。湯の花まんじゅうは明治43年に作られ、温泉饅頭のルーツとされています。

【温泉地の定番グルメ②】温泉卵

温泉旅行で楽しめる美味しい食べ物の一つに、温泉卵があります。温泉卵は半熟卵に似ていますが、作り方が異なります。半熟卵は沸騰したお湯か水に卵を入れた状態で沸騰させて作りますが、温泉卵は65℃~68℃のお湯で30分程度ゆでて作ります。この作り方によって、白身がとろりとして黄身よりも柔らかい仕上がりになります。温泉卵は、飯坂温泉(福島)、箱根大涌谷(神奈川)、湯村温泉(兵庫)、別府温泉(大分)、野沢温泉(長野)などの温泉地で有名です。

【温泉地の定番グルメ③】ご当地ラーメン

温泉街にはさまざまな飲食店が立ち並んでいますが、中でもオススメは湯巡り後のご当地ラーメンです。日本全国の温泉地で多種多様なラーメンが存在しています。編集部がオススメのラーメンをいくつかご紹介します。

① 野沢温泉 三井食堂「野沢菜担々麺」
② 湯河原温泉 しあわせ中華そば食堂にこり「中華そば」
③ 東鳴子温泉 千両食堂「坦々麺」
④ 山中温泉 中華飯店 姑娘「チャーシューメン」

確認テスト

Q. 温泉饅頭のルーツとされている温泉地は次のうちどこ?

不正解

不正解

不正解

正解

温泉旅行の定番土産

【温泉旅行の定番土産①】地酒|地ビールや日本酒など

温泉といえば地酒は欠かせないという方もいるのではないでしょうか。水資源が豊かな日本と温泉の相性はとても良く、温泉地の名前を冠する名地酒今回は編集部が厳選した温泉地で売られている地酒をご紹介します。

① 東鳴子温泉「天音」
② 熱海温泉「熱海ビール」
③ 日本秘湯を守る会限定「秘湯ワイン」

【温泉旅行の定番土産②】工芸品や民芸品|温泉ガラスやマグマのゆらぎなど

日本の温泉地では、温泉水の熱や成分を利用した多様な工芸品が作られています。北海道の二股らぢうむ温泉は、カルシウム塩を多く含むことで知られており、天然のラジウムと石灰が含まれた巨大石灰華で有名な秘湯でもあります。この温泉水を使用して、石灰華細工の瓶や小物類に模様をつけることができます。

草津温泉では、温泉華や温泉水を混ぜた「温泉ガラス」が作られています。温泉成分の影響で、ガラスは乳白色がかったブルーの色合いを帯びます。これらの工芸品は、温泉地ならではの特徴を持っており、訪れる人々に楽しい思い出を与えてくれます。

大分の長湯温泉は、日本一の湧出量、温度、濃度を誇る炭酸温泉で、カルシウム塩や鉄分を含んでいます。この温泉成分を素焼きの焼き物に付着させることで、味わい深い壺を作ることができます。これらの壺は、「マグマのゆらぎ」と呼ばれています。

【温泉旅行の定番土産③】お茶菓子|炭酸せんべいや箱根ラスクなど

いくつかの温泉地では、温泉を使用したお菓子やその地域ならではの銘菓があります。有馬温泉では炭酸泉を使った「炭酸せんべい」が作られています。小麦粉、砂糖、でんぷんなどを炭酸水で練り、伝統的な製法で焼き上げることで、パリッと軽い食感の炭酸せんべいに仕上がります。炭酸水の利用により、独特な食感が生まれ、多くの人に愛されています。

箱根温泉で人気の箱根ラスクは、独自の配合で作った小麦粉を使用し、サクッと焼き上げたラスクパンです。芳醇なバターの香りが漂い、サクサクとした食感、口の中ですっと溶けるような軽さが特徴です。プレーンの他にも、メープルやアールグレイ、キャラメルアマンド、そしてガーリックのラスクもラインナップされています。お土産や贈り物にもぴったりの一品です。

確認テスト

Q. 「日本秘湯を守る会限定を〇〇ワイン」〇〇にあてはまるのは次のうちどれ?

不正解

不正解

正解

不正解

【温泉の基礎知識】温泉地の定番グルメやお土産 まとめ

温泉地の定番グルメには、温泉まんじゅうや温泉卵の他にご当地ラーメンがあります。その地域ならではの食材が使われたラーメンは絶品です。温泉旅行の定番土産には、地酒や工芸品・民芸品があります。温泉の力を使ってつくられた工芸品は温泉旅行の思い出に最適です。

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