【温泉の基礎知識】第3回のテーマは「温泉マナーについて」です。前回の記事では温泉と銭湯の違いについて解説しました。今回は入浴のマナーについて、一般的に注意すべき項目を取り上げました!
注意:本記事で紹介しているマナーは一般的にNGとされているものであり、実際には施設ごとに多少異なるマナーがあります。本記事内でマナー違反として取り上げている項目も、施設によってマナー違反でない場合やその逆の場合もあり得ます。公衆浴場施設を訪れる際は場所ごとのマナーを確認し、利用者全員が気持ちの良い空間にしましょう。
脱衣所・入浴前のマナー
①浴場・脱衣所でのスマートフォン、携帯電話の使用は控える
浴場や脱衣所では、携帯電話やカメラなどの使用を控えましょう。他の利用者が不安に感じることがあります。また、温泉に入る際にもスマートフォンを持ち込まないようにしましょう。盗撮を疑われてトラブルに発展するケースもあります。どうしても浴場を撮影したい場合は、事前に施設の方に許可をもらい、他の利用者がいないタイミングや撮影の許可をもらいましょう。
②お風呂場に入ったらまずはかけ湯
入浴前には必ず「かけ湯」をすることが重要です。それには二つの理由があります。まず、入浴前の体は汗や汚れが付いているので、かけ湯をしないでいきなりお湯に入ると湯が汚れてしまいます。また、二つ目の理由としては、お湯に体を慣らすことが必要です。かけ湯で温度を確認して、感覚をなじませてからゆっくりと湯船に入ることで、体に負担をかけずに入浴できます。その他、浴槽内に頭を入れる「ドボン」は、周囲の方に迷惑がかかるので避けましょう。
③使用したイスや桶は元の場所に戻す
使用した桶や椅子は、使用後に必ず丁寧に清掃し、新しいお湯をかけて泡を完全に洗い流して元の場所に戻しましょう。使用後に泡が残っていたり、適切に片付けられていないと、次に使用する人が不快な思いをする可能性があります。使用前と同じ綺麗な状態に戻すことを心がけてください。
④洗い場での場所取り行為をしない
タオルや入浴グッズを置いて場所取りすることはマナー違反です。混雑時でも、周囲の人々に迷惑をかけないように、空いている場所を利用するようにしましょう。身勝手な理由による場所取りは、公共の場である温泉の洗い場においても許されません。あなたもぜひ、お互いに配慮し合った利用を心がけてみてください。
確認テスト
不正解
正解
不正解
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入浴中のマナー
⑤髪やタオルは浴槽に入れない
髪にはほこりやフケなどがついているため、長い髪は湯船に浸からないように束ねるか、タオルで巻き上げるようにしてください。
入浴中に身体を隠すためにタオルをかける人も多いと思いますが、湯船にタオルをつけないようにしましょう。タオルを湯船につけるとお湯が汚れてしまったり、タオルの繊維が排水管に蓄積し詰まってしまう恐れがあります。また同じ理由で、水着を着用しての入浴も避けるようにしましょう(水着OKな施設もありますので、事前にご確認ください)。
⑥シャワーを使う時は周囲の人にかからないようにする
身体を洗う際は、周囲の状況を確認し、お湯しぶきが他の人にかからないよう注意を払いましょう。洗い場では、座った姿勢で体を洗うことがマナーです。立ったまま洗うと勢いよくお湯が飛び散ってしまい、周りの人に不快感を与えることもあります。また、洗い場に人が少ない場合は間を空けて座りましょう。
⑦浴室から出る際は身体を拭いてから脱衣室に行く
入浴後は、浴室を出る前に入り口手前で十分に水分を拭き取り、脱衣所に入るようにしましょう。濡れたまま脱衣所に入ると、足元が滑りやすくなり、特に足元が濡れていると転倒の危険性もあります。
確認テスト
不正解
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正解
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温泉入浴の注意点
⑧ご飲酒後や体調の悪い時の入浴は控える
健康上の理由から体調が優れない場合や酩酊状態での入浴を控えましょう。入浴中に体調が悪化する可能性があります。
⑨湯あたりに注意して入浴する
「湯あたり」とは、入浴後に脱水症状に陥ることをいいます。長湯を好む方もいらっしゃいますが、適度に休憩を取ることが大切です。湯あたりになってしまうと他人に迷惑をかけることにもなりますので注意が必要です。水分補給も湯あたり対策の1つです。
⑩自分の子供から目を離さないようにする
子どもを遊ばせないよう、保護者の方は注意が必要です。また、小さなお子様は絶対に目を離さず、保護者の方がマナーについて責任を持つようにしましょう。
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温泉マナーについて|脱衣所や入浴中のマナーや注意点 まとめ
温泉を訪れる際には、人に迷惑をかけないマナーを理解することが大切です。温泉は大勢の人が利用する公共の場であり、入浴時には特に『人を不快にさせない行動』が求められます。マナーを守ることは、自分以外の人に気遣いを示すことであり、温泉を美しく上品に堪能するために必要不可欠です。温泉マナーをしっかりと理解し、快適な入浴を楽しみましょう。